車両管理システムとは？無料でエクセル作成との比較、おすすめ19選

車両管理システムは、企業が保有する車両の管理業務を効率化し、車検やメンテナンスのスケジュール管理を容易にするためのツールです。導入によって業務の負担を大幅に軽減でき、車検のスケジュールを確実に管理することが可能になります。

この記事では、車両管理システムの主な機能とおすすめ車両管理システムを紹介します。車両管理の効率化を検討している方はぜひ参考にしてください。

1．車両管理システムとは

（1）車両管理と車両管理システム

車両管理システムとは、企業が保有する車両の運行状況や車両の状態、ドライバーの勤怠などをリアルタイムで把握・管理するためのシステムです。

車両管理システムには、大きく分けて以下の機能があります。

• 車両の車検・点検スケジュールや運行記録を自動で管理
• 車両の稼働状況や燃費などのデータをリアルタイムで把握
• 保険や契約の管理、事故・故障の履歴記録、法令遵守の支援を実施
• 車両に関わる全体的なコスト管理を一元化

車両管理システムによってデジタル技術を活用することで、業務効率化やコスト削減、安全性の向上など、多くのメリットをもたらします。

（2）エクセルによる管理との違い

車両管理システムとエクセルの車両管理表Excelによる管理は、以下のような違いがあります。

	車両管理システム	Excelによる車両管理
コスト	初期費用が発生する	初期費用は低い
データ管理	データが一元管理できる	データが分散しやすい
精度	精度が高いデータを保持	誤記入が発生しやすい
更新・共有	リアルタイムに更新・共有が可能	複数人での作業が困難
アラート機能	自動アラート機能で必要な情報の見落としを予防	手動での管理が必要
法令遵守	法令対応が自動化	法令対応が手作業
リスク管理	事故や故障の履歴を自動で記録・分析	事故や故障の履歴を手動で記録
拡張性	拡張性が高い	データ量の増加で管理が煩雑化する
サポート体制	トラブル時も迅速に対応可能	サポートがない

車両管理はシステムやアプリを使わなくても、エクセルなどの表計算ソフトの利用でほぼ無料で手軽にデジタル化を図ることができます。一方で、手動による入力となるため人的ミスが生じやすいなどのデメリットもあります。

どちらが自社には合うのか、よく検討し導入しましょう。

エクセルの車両管理表を自作したい場合は以下の動画が参考になります。

2．車両管理システムの主な機能と種類

ここでは、車両管理システムの主な機能と種類について解説します。

（1）車両管理システムの主な機能

車両管理システムには、多くの機能が搭載されています。代表的な機能は以下の通りです。

機能	概要
車検・点検管理	車両の車検や定期点検のスケジュールを自動で管理
運行記録管理	ドライバーごとの運行記録を自動で収集し、走行距離や燃費、運行ルートを記録・分析
車両稼働状況管理	現在の車両の稼働状況や位置情報をリアルタイムで把握
燃費管理	燃料使用量をもとにした燃費を記録
車両台帳管理	車両ごとの詳細情報（型式、ナンバー、購入日、リース契約など）を一元管理
保険・契約管理	車両の保険やリース契約の管理を行い、契約更新のアラートを提供
事故・故障管理	事故や故障の履歴の記録
コスト管理	車両に関わるコスト（燃料費、メンテナンス費用など）を一元管理
法令遵守支援	法令遵守状況を確認し、必要な書類の作成や報告を支援
GPS・位置情報管理	リアルタイムで車両の位置を確認・管理
タイヤ・バッテリー管理	タイヤの摩耗やバッテリーの劣化状況の記録

車両管理システムの多様な機能によって日々の業務効率を向上させ、運行の安全性と経済性を確保するための強力なツールとなります。

（2）車両管理システムの種類

車両管理システムは、分類によって車両からデータを取得する方法や、運用形態が異なります。

車両管理システムの分類	特徴
OBD-Ⅱ ポート型	車両のオンボード診断ポート(OBD-Ⅱポート)に接続して使用
シガーソケット型	車内のシガーソケットに差し込んで使用
アプリ型	スマートフォンやタブレットにインストールしたアプリを利用して、車両の位置情報や運行状況を管理
ドラレコ型	ドライブレコーダーを使用して、運転状況や事故時の映像を記録
デジタルタコグラフ型	商用車両に多く用いられるもので、運行記録や速度、走行時間などをデジタルで記録・管理

3．車両管理システムのメリット

車両管理システムのメリットについて、詳しく解説します。

（1）長時間労働の解消

車両管理システムの業務の自動化やトラブル対応の迅速化により、長時間労働の解消を目指すことができます。業務の自動化やトラブル対応の迅速化につながる機能は、以下のとおりです。

機能	概要
業務の自動化	運行記録や車両の点検管理などの自動化
リアルタイムの情報管理	運行管理者がドライバーと逐一連絡を取る必要がなくなる
最適ルートの提供	自動配車機能や最適ルート案内機能で無駄な走行や時間の浪費が防止
コンプライアンスの徹底	運転時間や休憩時間を正確に管理することで正確な情報が把握しやすくなる
トラブル対応の迅速化	データの一元管理で業務が長引くリスクを減少

車両管理システムによって従業員の負担を軽減し、ワークライフバランスを向上させることができるため、業務効率アップや従業員の定着率向上にもつながります。

（2）事故予防につながる

車両管理システムを導入することで、事故予防につながります。事故予防につながる機能は、以下の内容が挙げられます。

• 運転の質向上のアドバイス機能
• 正確な車両メンテナンスの管理
• 事故時の迅速な対応

例えば、車両管理システムの中には、ドライバーの運転傾向を検知し、危険な運転が発生した場合にアラートを通知する機能や、運転の質向上に向けたアドバイスを提供するものもあります。

また、多くの車両管理システムには、車両メンテナンスの一元管理機能が備わっており、これにより車両の故障による事故やトラブルのリスクを低減できます。

さらに、万が一事故が発生した際には、GPSやドライブレコーダーの情報を活用することで迅速な対応が可能となり、有事の際にもすぐにリカバリーを行えます。

（3）コスト削減と業務効率改善

車両管理システムは、最適な走行ルートの自動作成により燃料費を削減し、車両の稼働状況を把握することで効率的な利用が可能になります。また、定期的なメンテナンスの管理により修理費用を抑え、業務の自動化で事務処理の手間と時間を削減できます。これにより、業務効率が向上し、人件費の削減にも寄与します。

3．車両管理システムのおすすめ１９選

（1）トータル物流基幹システムAIR

「トータル物流基幹システムAIR」は車両管理システムにとどまらず、倉庫管理、配車管理、請求管理など、物流業務に必要な機能を網羅的に搭載している点が特徴で、車両管理システムの導入を検討する際には、まずは問合せしてみることをおすすめします。

業務全体のデジタル化を推進することで、大幅なコスト削減、業務効率化、顧客満足度向上を実現します。

主な機能性は以下のとおりです。

メインメニュー	・配送量やドライバーの状態をリアルタイムで監視 ・直感的に操作しやすいデザイン性
配送依頼登録	・登録業務の効率化 ・データアップロードによる登録も可能
配車計画	・配車後、地図で経路を確認可能 ・携帯アプリと連動し、配送進捗の確認ができる
運転日報入力	・日報管理・入力の効率化 ・ドライバー用アプリの使用で運行情報が連携される
請求	・輸送金額を荷主・明細単位ごとに確認できる ・確定後はExcel・PDFで請求書を出力可能

その他にも3PL事業者や多様なニーズを持つ企業にも対応できるよう、顧客ごとに異なる業務フローやシステム要件にも柔軟に対応できる柔軟性も備えています。

車両管理システムにおける特徴	・スマホアプリによる車両の動態管理 ・労務管理や運転日報登録の効率化 ・物流業務に必要な機能を網羅的に搭載
種類	アプリ型・クラウド型
所在地	東京都千代田区丸の内2-2-1　岸本ビル
価格・料金プラン	こちらからお問い合わせできます

（2）LYNA 自動配車クラウド

LYNA 自動配車クラウドは、AIを活用して複雑な条件を考慮しながら配車計画を自動で作成する車両管理システムです。

• 配送先、車両、ドライバー、時間帯といった要素をリアルタイムで分析し、効率的な配車を実現
• 渋滞情報や配送先の急な変更などにも柔軟に対応し、常に最適なルートを提供
• 初期費用を抑えた導入が可能で、コストパフォーマンスに優れる

車両管理システムにおける特徴	・クラウド型サービスによるコスト削減 ・AIによる最適な配車計画の自動作成 ・リアルタイム対応で常に最適な配車を実現
種類	クラウド型
所在地	千葉県市川市八幡3-4-8 田中ビル4F
価格・料金プラン	月額50,000円～（※拠点数、車両台数、ご利用人数などで変動）

（3）TOYOTA MOBILITY PORTAL

「TOYOTA MOBILITY PORTAL」は、トヨタが提供するコネクティッドカーサービスです。

• 車両の位置情報や走行データなどを活用し、安全運転の促進や業務効率化を実現
• トヨタ車だけでなく、他メーカーの車両にも対応
• 危険運転の検知やアラート通知、運転日報の自動作成など、ドライバーの安全運転をサポート

車両管理システムにおける特徴	・多様な車両に対応 ・安全運転を促進する機能の充実 ・業務効率化の実現
種類	クラウド型、アプリ型
所在地	愛知県名古屋市中村区名駅4丁目7番1号
価格・料金プラン	お問い合わせからご確認ください

（4）Cariot

「Cariot」は、リアルタイムな車両位置情報把握と運行管理に強みを持ちます。

• シンプルで使いやすいインターフェースを採用
• 初期費用を抑えた料金プランが用意
• 外部システムとのAPI連携にも対応

アプリ型・ドラレコ型・シガーソケット型の3種類があるので、利用しやすいものを選ぶことができます。

車両管理システムにおける特徴	・アプリ型・ドラレコ型・シガーソケット型に対応 ・外部システムとのAPI連携に対応 ・直感的に操作しやすい
種類	アプリ型、ドラレコ型、シガーソケット型、クラウド型
所在地	東京都港区芝浦1丁目1番1号 浜松町ビルディング 11F
価格・料金プラン	月額1,680円～

（5）Bqey

Bqeyは、GPSだけでなく、Bluetoothビーコンにも対応しており、より精度の高い位置情報管理を実現しています。

• 温度や湿度などのセンサーデータが取得
• スマホが車両の鍵になるため、鍵の物理的な受け渡しがなくなる
• Bluetoothビーコンにも対応

低コストで導入しやすい料金プランも魅力の1つです。

車両管理システムにおける特徴	・精度の高い位置情報管理 ・温度や湿度などのセンサーデータも取得可能 ・スマホアプリ機能で車両の解施錠が可能
種類	アプリ型
所在地	愛知県丹羽郡大口町豊田3丁目260番地
価格・料金プラン	お問い合わせからご確認ください

（6）くるみえ

くるみえは、安全運転支援に特化した機能が充実した車両管理システムです。

• ドライブレコーダーやGPSと連携
• ヒヤリハットマップの作成
• 急ブレーキや速度超過などの危険運転を検知

日報作成や車両管理、点検管理などの機能も備え、業務効率化にも貢献します。

車両管理システムにおける特徴	・危険運転の検知 ・安全運転支援機能 ・車両の稼働台数や利用実態の見える化
種類	ドラレコ型
所在地	東京都港区芝五丁目7番1号
価格・料金プラン	月額50万円～※5台の機器の料金を含む

（7）DRIVE BOSS

DRIVE BOSSは、コストパフォーマンスの高さで多くの企業から支持を得ている車両管理システムです。

• 危険運転アラートや動態管理、顧客管理、請求管理など、幅広い機能を網羅
• シンプルで分かりやすい操作画面
• 送迎・配車計画はAIが自動で作成できる

ITに不慣れな方でもスムーズに利用しやすい点も魅力です。

車両管理システムにおける特徴	・GPSによる位置情報管理 ・危険運転アラートの搭載 ・シンプルで分かりやすい操作画面
種類	アプリ型、クラウド型
所在地	東京都品川区南大井6-22-7 大森ベルポートE館11階
価格・料金プラン	月額 7,500円～

（8）KITARO

KITAROは、運送業務の効率化とコスト削減を両立したい企業におすすめです。

• 配車計画の作成から運行管理、日報作成、請求管理まで運送業務に必要な機能を一元管理
• AIを活用した自動配車機能
• 顧客との契約運賃に基づいた自動請求処理機能

運行データ分析機能を活用することで、業務改善やコスト削減への取り組みを効果的に進められます。1台から数千台でも、幅広い規模の企業に導入されています。

車両管理システムにおける特徴	・リアルタイムで車両の位置を把握 ・事故時のアラートを搭載 ・位置情報や走行距離の可視化
種類	ドラレコ型、アプリ型、デジタコ型
所在地	茨城県つくば市大角豆646-2
価格・料金プラン	月額3,360円～

（9）ODIN リアルタイム配送システム

ODIN リアルタイム配送システムは、リアルタイムな情報共有に重点を置いた車両管理システムです。

• ドライバーの位置情報、配送状況、到着予定時刻などを関係者間でリアルタイムで共有
• 配送ルートの確認、荷物のステータス更新、日報作成などが可能
• 配送状況の確認や配送に関する問い合わせ

利便性の高いドライバー向けスマートフォンアプリが特徴です。

車両管理システムにおける特徴	・リアルタイムな情報共有に特化した機能性 ・多機能なドライバー向けスマートフォンアプリ ・顧客向けポータルサイトを使用できる
種類	アプリ型
所在地	神奈川県横浜市西区北幸2-10-39
価格・料金プラン	【初期費用】 ODIN PREMIUM：150,000円 ODIN 動態管理 ：なし 【月額費用】 ODIN PREMIUM：2,091円 IDODIN 動態管理 ：1,091円/ID

（10）ビークルアシスト

ビークルアシストは、軽自動車から大型トラックまで、幅広い車種に対応している点が特徴の車両管理システムです。

• 車両の位置情報や運行状況をリアルタイムで把握
• 日報作成機能や燃費管理機能を搭載
• AIを活用した脇見運転や居眠り運転を阻止する機能

事故防止にも貢献してくれます。

車両管理システムにおける特徴	・幅広い車種に対応・運行状況をリアルタイムで把握・安全運転支援機能に特化
種類	ドラレコ型
所在地	東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコート
価格・料金プラン	月額980円～

（11）KIBACO

KIBACOは、車両管理を効率化するクラウド型システムで、保険契約情報や運転者の免許証情報、事故違反履歴などを一元管理します。

• データベース機能を活用してコスト削減やコンプライアンスの強化
• 事故の分析や処理漏れの防止に役立てられる
• 運行日報の入力や点検予約をスマホで管理

無料のフリープランと多機能なベーシック版を提供し、企業のニーズに応じた柔軟な選択が可能です。

車両管理システムにおける特徴	・車両管理に関する多様な情報記録 ・事故情報の管理機能がある ・コストにあわせたプランを展開
種類	クラウド型、アプリ型
所在地	愛知県名古屋市中区錦三丁目8番32号
価格・料金プラン	標準機能料金：無料オプション料金：月額550円～（お申込みは10アカウントから）

（12）MIMAMO DRIVE

MIMAMO DRIVEは、リアルタイムでの位置情報の把握、安全運転の診断、運転日報や月報の自動作成などを通じて効率的な車両管理をサポートする車両管理システムです。

• アルコールチェック義務化への対応を含む法令遵守をサポート
• 専用機器をシガーソケットに簡単に取り付けられる
• 複雑な設定が不要

専用コールセンターがサポートを提供し、利用者が安心して使用できる環境を整えています。

車両管理システムにおける特徴	・安全運転の診断 ・リアルタイムでの位置情報の把握 ・専用コールセンターによるサポートが受けられる
種類	シガーソケット型
所在地	東京都千代田区大手町2-6-4
価格・料金プラン	車1台につき月額2,900円～

（13）AI-Contact

AI-Contactは、交通ルール遵守の見える化を通じて安全運転を促進します。

• アプリ型であり簡単に導入が可能
• 車両の位置情報や運転状況が自動で管理者に報告
• 安全運転の改善ポイントを見える化

アルコールチェック記録機能を備え、法令遵守をサポートします。

車両管理システムにおける特徴	・アプリの起動で利用できる ・安全運転の改善ポイントを見える化 ・法令遵守のサポート
種類	アプリ型
所在地	神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目8-12
価格・料金プラン	月額1,280円（1アカウント）

（14）LINKEETH

LINKEETHは、NTTコミュニケーションズが提供する次世代型テレマティクスサービスで、車両管理を効率化し、安全運転を支援します。

• 車両の動態管理、安全運転支援、アルコールチェックを一体化
• AI搭載のドライブレコーダーを使用
• 危険運転を検知してドライバーに警告

日報作成や車両点検業務の自動化を通じて、管理者の負担を軽減し、業務効率化を実現します。

車両管理システムにおける特徴	・AI搭載のドライブレコーダーで危険運転を警告 ・運転データの蓄積・解析が可能 ・ドラレコの買い切りまたはレンタルが選べる
種類	ドラレコ 型
所在地	東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイスウエストタワー
価格・料金プラン	月額1,980円～

（15）TCloud for SCM

TCloud for SCMは、都築電気が提供するクラウド型の動態管理サービスで、サプライチェーン・ロジスティクス領域における業務データを収集、可視化、分析します。

• 車両の走行情報や作業情報をリアルタイムで管理できる
• 専用の車載端末や初期費用が不要
• 配送状況の可視化、到着予測、温度管理、ナビゲーションなどの多彩な機能

APIを通じて他のシステムとの連携も可能で、既存の社内システムを残しつつ、導入できます。

車両管理システムにおける特徴	・業務データの収集、可視化、分析 ・車両情報をリアルタイムで収集 ・他システムとの連携
種類	アプリ型
所在地	東京都港区新橋6丁目19番15号
価格・料金プラン	月額1,250円～（1台）

（16）docoですcar

docoですcarは、NTTドコモが提供する法人向けの車両運行管理クラウドサービスです。

• 動態管理、安全運転支援、アルコールチェック、輸配送進捗管理などを総合的にサポート
• 3,000社以上・10万台を超える導入実績
• ドライブレコーダーやGPS車載端末を利用して、リアルタイムで車両の位置や運転状況を把握

docoですcarは、ドライブレコーダーやGPS車載端末を利用して、リアルタイムで車両の位置や運転状況を把握できるため、危険運転の即時対応や安全運転の促進に寄与します。

車両管理システムにおける特徴	・車両動態管理や安全運転支援などの輸配送進捗管理機能に幅広く対応 ・3,000社以上・10万台を超える実績がある ・危険運転の即時対応が期待できる機能がある
種類	ドラレコ型
所在地	東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー
価格・料金プラン	年払い13,200円～

（17）DRIVE CHART

DRIVE CHARTは、AIを活用した次世代型ドライブレコーダーサービスで、交通事故削減を実現します。

• GPSデータを基に危険運転行動を自動検知
• 脇見運転や一時不停止、速度超過などのリスク運転を検知し運転傾向を分析
• 専門の安全管理チームが運転事故防止と業務効率化をサポート

DRIVE CHARTは、タクシーや営業車、トラックなどのプロの現場で多く採用されており、企業の交通安全対策を強化するための有力なシステムです

車両管理システムにおける特徴	・映像記録に特化した機能性・サポートの充実・安全運転の支援機能が充実している
種類	ドラレコ型
所在地	東京都港区麻布台1丁目3-1
価格・料金プラン	お問い合わせからご確認ください

（18）SmartDrive Fleet

SmartDrive Fleetは、クラウド型の車両管理システムで、シガーソケットに挿すだけのデバイスやドライブレコーダーを利用して、走行データを自動収集します。

• リアルタイムの位置情報、走行履歴、安全運転診断、運転日報・月報の作成が可能
• 直感的に操作できる管理画面
• アルコールチェックや安全運転の促進に貢献

直感的に操作できる管理画面を備えており、さまざまな業種での活用が可能です。

車両管理システムにおける特徴	・法令順守に必要な機能が豊富 ・走行データの自動収集 ・直感的に操作できる管理画面
種類	シガーソケット型、ドラレコ型、クラウド型
所在地	東京都千代田区有楽町1-1-2
価格・料金プラン	初期費用：50,000円 利用料1年分：46,800 円

（19）ロジこんぱすLite

ロジこんぱすLiteはOBDⅡコネクターやシガーソケットに接続するだけで使用できるため、導入コストを軽減して利用することが可能です。

• OBDⅡコネクターやシガーソケットに接続するだけで使用できる
• 機能充実型のOBDⅡポート型とコストを重視したシガーソケットタイプの2種類
• 業務外使用の防止や走行ルートの確認が可能

ロジこんぱすLiteは初期費用0円のプランも用意されており、低コストで導入できる点が魅力です。簡単な接続だけで利用を開始でき、社用車の管理業務を大幅に効率化できます。

車両管理システムにおける特徴	・形状を選べる ・初期費用を抑えることができる ・業務外使用の防止や走行ルートの確認が可能
種類	OBDⅡポート型、シガーソケット型、クラウド型
所在地	東京都江東区亀戸2-26-10 立花亀戸ビル9F
価格・料金プラン	月額1,980円～

4．車両管理システムの料金の目安

ここでは、車両管理システムの料金の目安について紹介します。

（1）車両管理システムの費用相場

初期費用の目安	無料または10,000円〜100,000円程度
月額の目安	1,000円～5,000円

車両管理システムの費用相場は、一般的に「車両1台ごとにいくら」という月額料金制が採用されており、通常は1台あたり月額1,000円から5,000円程度が相場です。

初期費用については、0円で始められるシステムも多いですが、機能の豊富さに応じて10,000円〜100,000円程度の初期費用が発生するサービスもあります。また、車載器の購入やレンタルが必要になる場合があり、こちらも初期費用に含まれる場合があります。

自社のニーズに合ったシステムを選ぶ際には、公式サイトからの見積もり依頼や問い合わせを活用すると良いでしょう。

（1）無料で一定期間試せるサービスもある

有料の車両管理システムでも、無料トライアル期間として一定期間無料で利用できるシステムもあります。

車両管理システムをまったく利用した経験がない場合には、無料トライアル期間のあるサービスを試してみると良いでしょう。

有料のシステムを導入した後に「合わなかった」と後悔するのは避けたいものです。まずは無料トライアルを利用して、自社に適しているかどうかを確認してから導入を検討しましょう。

5．車両管理システムの比較ポイント

ここでは、車両管理システムの比較ポイントを4つ紹介します。

（1）安全運転のサポートや運転分析の機能が備わっているか

車両管理において、ドライバーの安全確保と事故リスクの低減は最優先事項です。

安全運転のサポート機能	・速度超過警報 ・急ブレーキ検知 ・居眠り運転検知 ・前方衝突警報 ・車線逸脱警報
運転分析の機能	・安全運転スコア ・運転行動分析 ・燃費分析 ・走行ルート分析 ・運転時間管理

安全運転のサポートや運転分析に関する機能を確認しておくと、安全性の向上が期待できます。

（2）管理者とドライバーの情報をどこまで共有できるか

車両管理システムを選定する際には、リアルタイムでの情報共有やスムーズなコミュニケーションが可能かどうかを確認することが重要です。以下の機能があれば、管理者とドライバー間における情報共有のしやすさにつながります。

• リアルタイム位置情報共有機能
• 運行状況のリアルタイムモニタリング
• 日報・報告書のデジタル提出機能
• チャット・メッセージ機能
• 運転アラート機能
• 共有カレンダー・スケジュール管理機能
• 通知機能

情報共有に特化した機能が揃っていることで、業務効率の向上や安全管理の徹底につながります。

（3）アルコールチェックの記録に関する利便性

車両管理システムには、アルコールチェックの記録管理を効率化するための機能が備わっていることが多く、これにより従業員の健康管理や法令遵守が容易になります。

アルコールチェックの記録に関して確認したいポイントは、以下のとおりです。

確認ポイント	詳細
記録の自動保存機能	アルコールチェックの結果が自動的にクラウド上に保存されるか
顔写真撮影や本人確認機能	なりすましを防止するための顔写真撮影や本人確認機能が備わっているか
データの一元管理が可能か	クラウド上でアルコールチェックのデータを一元管理できるか
記録データのダウンロードや加工が容易か	保存されたデータのダウンロードや加工ができるか
法令遵守のための機能が充実しているか	法律で定められたアルコールチェックの要件を満たす機能が備わっているか

安全運転管理者とドライバーの勤務時間が異なる場合でも、アルコールチェックを確実に記録・管理できるかどうかも重要です。

（4）ドライバー業務を効率化する機能の充実具合

車両管理システムは、ドライバーの業務を効率化するために様々な機能を備えています。これにより、日常業務の負担を軽減し、より効率的な運行が可能となります。

機能	概要
位置情報の取得	車両の位置情報を地図上にリアルタイムで表示
走行記録の取得	ルートの把握や日報作成などの業務効率化
到着時刻の予想	目的地の到着時刻を予測し、効率の良い配車・配送計画を実現
危険運転アラート通知	速度超過や急ブレーキなどを検知し、自動的に管理者に通知
ヒヤリハットマップ	事故リスクが高かった場所を地図上にマーク
運転傾向分析	ドライバーの運転傾向を分析
運転成績表・ランキング表	安全運転やエコドライブのスコアリング
車両稼働管理	社用車の稼働状況を一覧表示
日報自動作成	走行記録をもとに日報・月報を自動生成
配送ルートの最適化	訪問先を入力するとAIが最適な配送ルートを提案

車両管理システムの導入により、ドライバーの業務は一層効率的かつ安全に進められるようになるため、企業全体の運行管理がスムーズに行えるようになるでしょう。

6．車両管理システムの導入事例

ここでは、車両管理システムの導入事例について紹介します。

貸切バス事業の業務においてはこれまで自社開発したシステムを利用しており、システム保守にかかる人材を社内に確保する必要がある等、メンテナンスにかかるコストが負担になっていました。

多様な機能を持ち合わせるシステムを導入することで、案件情報の入力及び運送引受書の作成について、1件あたり15分かかっていた作業が10分まで削減されました。
引用元：国土交通省

これまでは乗務日報を手書きで作成しており、乗務員の作成や運行管理者の確認に負荷がありました。

日報の確認業務に運行管理者1人あたり1日で30分の時間がかかっていましたが、システム上で日報が自動作成され計算ミスも減ることによって、確認時間が従来の1/5以下になりました。

引用元：国土交通省

路線や運賃の見直しを検討するにあたり、利用者の詳細な利用実態を調査する必要がありました。

AIカメラの導入によって乗務員の手作業では記録が難しかった利用者のODデータや属性データが自動で取得可能となりました。導入時にトラブルはあったものの、製品メーカーと連携して導入を進めることで解決できました。

引用元：国土交通省

車両管理システムが業務効率化と安全性の向上に大きな効果をもたらすことを示しています。

7．まとめ

この記事では、車両管理システムについて、メリットやおすすめのサービス、導入事例を紹介しました。

車両管理システムを導入することで、業務を効率化できるだけではなく、ドライバーの事故予防やコストの削減も実現できます。