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物流の運行管理システムは?比較ポイント、無料を含むおすすめ15選

AIによる配車ルート最適化とは?おすすめシステムを比較、メリット

燃料費の高騰人手不足が深刻化する中、いかに効率的な配送ルートで商品を届けるかは、企業のコスト削減サービス品質向上に直結しています。

AIによる配送ルート最適化は、物流業界に新たな革新をもたらしており、膨大なデータを基に最適な配送計画を自動で導き出すことが可能となっています。

本記事では、AIによる配送ルート最適化の概要メリット具体的なおすすめサービスについても解説します。なお以下の記事も配送ルート最適化・効率化に関連しています。

1.AIによる配送ルート最適化の概要

AI技術を活用することで、従来の手作業によるルート設計では実現が難しかった最適な配送計画を、短時間かつ高精度に導き出すことが可能になりました。

ここでは、配送ルート最適化の基本的な概念を紹介したうえで、AIがどのようにルートを最適化しているのか、その仕組みについても解説します。

(1)配送ルート最適化とは?

配送ルートの最適化とは、配送先や車両特性、時間制約などの複雑な条件を総合的に分析することで、最も効率的な配送計画を導き出す技術です。

配送先が単一の場合であれば、Googleマップやカーナビなどでも十分に対応可能です。
しかし、複数の配送先を効率よく回る必要がある場合、従来のカーナビでは最適な経路の設計は難しいでしょう。最適化には、巡回セールスマン問題(TSP)のような高度な計算が求められるため、専用の配送ルート最適化システムが必要になります。

配送ルートを最適化するシステムを導入することで、計画作成の工数削減だけでなく、燃料費の節約ドライバーの負担軽減など、さまざまなメリットをもたらします。

以下の記事では無料の方法も含めた、配送ルート最適化について解説しています。

(2)AIによる配送ルート最適化の仕組み

AIによる配送ルートの最適化は、蓄積された膨大なデータ高度なAIアルゴリズムを組み合わせることで実現されています。

走行距離、配送時間、車両制限、交通情報など複数の条件を数値化し、各配送パターンに対してスコア(コスト)を算出することで、最も効率的な運行順序経路を導き出します。

具体的な最適化プロセスは以下のとおりです。

  • 走行距離や時間、制約条件を数値化
  • 配送パターンごとにコスト(スコア)を計算
  • 最小コストとなる配送ルートを選定
  • 複数の条件を総合評価し、現実的かつ最適な近似解を高速に算出

従来のAIは、道路幅による通行制限やドライバーと案件の相性といった、数値化が難しい要素を考慮することが困難でした。しかし近年、AI技術の飛躍的な進化により、こうした複雑な要因もデータ化・モデル化され、精密な分析が可能になっています。

現在の配送ルート最適化システムは、高精度な処理能力を持っており、配送先が100か所を超える場合でも、高度なシステムなら5分程度で最適解に近い配送計画を作成できるレベルに達しています。

配送ルート最適化システムの仕組みに関するより詳細な内容

これは、メタヒューリスティックアルゴリズムなどを活用して、現実的に最も優れたルートを迅速に導き出しているためです。

メタヒューリスティックアルゴリズムとは、厳密な最適解を求めるのが難しい問題に対して、短時間でより良い解を探し出すための柔軟な探索手法のことです。代表例には、遺伝的アルゴリズム焼きなまし法があります。

(3)配送ルート最適化が必要とされている背景

配送ルートの最適化が重要視される背景には、労働人口の減少法改正による労働環境の変化など、物流業界を取り巻く厳しい現実があります。

①労働人口の減少

厚生労働省の統計によると、道路貨物運送業では45〜59歳の就業者が全体の45.3%を占める一方、29歳以下はわずか10%にとどまり、高齢化が急速に進行していることが明らかになっています。

また、国土交通省の令和4年度データによれば、貨物自動車運転手の有効求人倍率は2.14と、全職業平均の1.19を大きく上回り、特にトラックドライバーの人材確保に苦戦している実態が浮き彫りになっています。

②2024年問題

物流業界では長年、トラックドライバーの長時間労働に依存した運営体制が常態化してきました。しかし、2024年から施行された働き方改革関連法によって、業界は大きな転換点を迎えています。

2024年問題がもたらす主な影響は、以下のとおりです。

時間外労働の規制従来の配送量を維持できず、売上減少リスクが高まる
ドライバー負担の増大労働条件悪化による離職リスクの増加
配送コストの上昇時間あたり生産性向上が求められる

2024年問題に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。

この2024年問題により、トラックドライバーの年間時間外労働時間は960時間までと明確に制限され、従来の働き方では配送ノルマを達成することが難しくなりました。

実際に物流の2024年問題から1年が経過した2025年では、道路貨物運送業の倒産数がリーマンショック時と同等ペースになるなど、間接的な影響が生じています。以下の動画では、2025年時点の2024年問題に関する影響をご確認いただけます。

③業務効率化ができていない

物流業界における業務効率化の遅れは、依然として深刻な課題となっています。

多くの現場では、配送ルートの作成がいまだ手作業で行われており、ベテラン社員の経験や勘に頼る属人的な運営体制が続いているのが実情です。

このような属人化には、次のような問題点があります。

  • 技術やノウハウの継承が難しい
  • 新人ドライバーへの教育に時間とコストがかかる
  • 業務の標準化・効率化が進まず、ミスや遅延のリスクが高まる

以下の記事では手書きの配車表の問題点をご確認いただけます。

AIを活用した配送ルート最適化システムは、業務の標準化と生産性向上を支援する有効な手段としても注目されています。

2.配送ルートの作成が難しい理由

配送ルートの作成は単に距離の短い道順を選ぶだけではなく、配送先の数、地理的な位置関係、納品時間指定、車両の特性、交通状況など、複数の複雑な条件を同時に満たす必要があるため、極めて高度な作業となります。

ここでは、配送ルートの作成が難しい理由を詳しく解説します。

(1)配送ルートの組み合わせが膨大

たとえば、配送先が10か所ある場合、理論上の巡回ルート数は10の階乗(10!)となり、実に3,628,800通りもの異なるパターンが存在します。

現実の業務では、明らかに非効率なルートをある程度除外することは可能ですが、それでもなお、膨大な選択肢の中から最適なルートを見極めるのは、人間の認知能力をはるかに超えた作業となるでしょう。

以下の動画では配車担当者の業務内容において、どのような部分が大変なのかをご確認いただけます。

(2)配送ルートには多くの制約条件がある

効率的な配送計画を立てるには、単に走行距離を短縮するだけでは不十分です。実際には、配送先や荷物、ドライバー、車両、道路状況といった多様な条件を同時に考慮しなければなりません。

配送ルートに関わる主な制約条件とは、以下のとおりです。

配送先・住所・配送距離・納品する時間・停車スペース
荷物・重量・体積・保管方法
ドライバー・勤務時間・休憩時間・保有免許・経験年数・担当エリア
車両・車種・積載容量・稼働状況
道路・交通規制・渋滞情報・車高制限・高速道路

このように複合的な条件をすべて満たす最適なルートを人の力で見つけることは、極めて困難な作業といえるでしょう。

(3)業務内容が知識や経験に依存しやすい

ベテランの配車担当者は、時間指定交通状況車両特性荷物の特性など、さまざまな要素を柔軟に考慮し、効率性コストパフォーマンスを両立したルート計画を作成しています。しかし、経験の浅い従業員が同じパフォーマンスを発揮するのは非常に困難です。

また、ベテランの知識やノウハウは暗黙知(形式知化されていない技術や知識)として蓄積されているため、体系的な継承も容易ではありません。

こうしたリスクに対応するため、多くの企業ではAIやデジタル技術を活用し、経験の有無にかかわらず高品質な配送計画を実現できる体制づくりが急務となっています。

3.AIによる配送ルート最適化がもたらすメリット

AIによる配送ルート最適化システムは、複雑な条件や膨大な組み合わせの中から、最も効率的な配送ルートを短時間で自動生成することを可能にします。

ここでは、AIによる配送ルート最適化がもたらすメリットを解説します。

(1)ドライバーの長時間労働が改善される

最適なルート設計により、同じ荷物量をより短時間で配送できるため、長時間労働の問題を大幅に緩和することが可能です。

また、無駄な移動待機時間を最小限に抑えることで、ドライバー1人あたりの生産性が向上し、限られた人員でも効率的に配送業務を回せる体制を構築できます。

このように、労働環境の改善業務効率化を同時に実現できるAIによる配送ルート最適化は、現代の物流業界において不可欠な技術となっています。

(2)配送効率が上がる

配送ルート最適化システムがもたらすメリットのひとつは、配送効率の向上によるコスト削減です。配送効率向上によるコストパフォーマンス効果は、以下のようなものが挙げられます。

  • 燃料費の削減によるコストダウン
  • 配送時間の短縮による生産性向上
  • 車両の稼働効率アップによる保守コストの抑制

特に燃料費の削減は、物流企業の収益性に直接影響を与える重要な要素となっています。日本のようなガソリンを輸入する国では、燃料価格は国際情勢に左右されやすく、常に価格高騰のリスクと隣りあわせです。

システムの導入には一定の初期投資が必要ですが、長期的に見れば、燃料費や運用コストの削減効果によって初期費用を十分に回収できる可能性が高いでしょう。

(3)属人化が解消される

AIによる配送ルート最適化システムでは、蓄積されたデータと高度なアルゴリズムによって、新人であってもベテラン社員と同等レベルの配送計画を立案できる環境が実現します。

これにより、経験や勘に依存していた業務が標準化され、業務品質のばらつきや属人リスクを大幅に低減することが可能になります。

(4)CO2の排出量を削減できる

AIによる配送ルート最適化システムの導入は、環境負荷削減という社会的責任を果たす強力な手段となります。

物流業界において、現状では化石燃料を使用するトラックなしに事業運営を行うことは困難ですが、最適なルート選定によって走行距離を短縮すれば、燃料消費量CO₂排出量を大幅に削減することが可能です。

環境省が掲げる「2050年カーボンニュートラル」という目標に向けて、あらゆる産業界でCO2排出削減の取り組みが不可欠となっています。物流業界も例外ではなく、特に以下の点が重要視されています。

  • 不要な走行を削減し、直接的にCO₂排出量を減らす
  • 削減できない排出分をカーボンクレジットなどで相殺する
  • 環境対策への取り組みが、企業評価や取引先選定に影響を与える

最近では、環境への取り組みによる評価向上よりも、取り組まないことによる評判低下のリスクのほうが大きいとされています。
配送ルート最適化は業務効率化という経済的メリットだけでなく、企業のブランド価値向上にも貢献する重要な戦略です。

(5)顧客満足度アップ

最適化されたルートにより配送時間が短縮され、約束時間どおりに納品できる確率が大幅に向上します。これにより、取引先からの信頼も強化できるでしょう。

また、余裕を持った配送計画を立てることができるため、ドライバーが無理なスケジュールに追われることが減り、次のような副次効果も期待できます。

  • 荷物の取り扱いミスや破損トラブルの防止
  • 急ぎ運転の減少による交通事故リスクの低下
  • ドライバーの接客対応品質の向上

こうした一連の配送品質の向上は、企業の評判を高め、顧客ロイヤルティの向上につながります。結果として、長期的なビジネス基盤の強化にも大きく貢献するでしょう。

4.【無料お試しあり】AIによる配送ルート最適化システム・サービスを比較

ここでは、AIによる配送ルート最適化システム・サービスを紹介します。以下は主要サービス3つの比較表です。

スクロールできます
サービス名トータル物流基幹システムAIR
詳細を確認する
LYNA CLOUD
詳細を確認する
TUMIX配車計画
詳細を確認する
対応デバイス
操作性
労務管理連携
公式サイトに情報なし
特徴物流業務全体を見える化し、一元管理
受注から配車、運行管理に対応
運転日報の自動作成が可能(ドライバー用アプリが使用可能)
AIによる最適な配送計画の自動作成
クラウドによる配送計画のリアルタイム共有
簡単なデータインポートと柔軟な運行指示
マウス操作で簡単に配車計画を作成できる
リアルタイムな進捗共有
クラウドDBによる履歴管理と検索機能 

また、以下のような詳細な比較表も無料でご確認いただけます

※主要サービス10選の比較表のイメージ画像

(1)物流基幹システムAIR

引用:五十鈴グループ

五十鈴株式会社が提供する物流基幹システムAIRは、物流業務全般をカバーする統合型クラウドシステムです。

受注から配車、運行管理、請求に至るまでの物流プロセス全体を統合することで、ワンストップでの業務管理を実現します。

特筆すべきは高度な自動配車機能で、AIが各種条件を総合的に分析することで、最適な配送ルートを瞬時に算出します。

また、スマートフォンアプリとの連携により、車両位置情報をリアルタイムで把握することで、状況変化にも柔軟に対応できるでしょう。

さらに、ドライバーの労働時間を正確に記録・管理する機能が搭載されているため、2024年問題で課題となる時間外労働規制への対応を強力にサポートします。

複数拠点間の連携機能も充実しており、営業所を越えた配送ルートの最適化や帰り便の活用、効率的な積み合わせ配送の実現により、物流全体の最適化とコスト削減に貢献します。

主な特徴・スマホアプリによる車両の動態管理
・労務管理や運転日報登録の効率化
・物流業務に必要な機能を網羅的に搭載
所在地東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル
価格・料金プランこちらからお問い合わせできます

(2)LYNA CLOUD

引用:株式会社ライナロジクス

LYNA CLOUDは、株式会社ライナロジクスが提供する配車計画システムです。

独自AIエンジン「ライナメタヒューリスティクス」によって、複雑な配送業務を最適化します。

同システムでは、企業特有の配送条件や時間指定、車両特性などを考慮しながら、距離・時間・コストを総合的に最適化した配車計画を瞬時に生成します。

さらに、導入を検討する企業には、豊富な実績を持つ専門スタッフによる手厚いサポートが提供されます。

検討段階から導入後まで、オンライン・オフラインの両面できめ細やかなフォローアップ体制が整っています。

主な特徴・AIによる最適な配送計画の自動作成
・クラウドによる配送計画のリアルタイム共有
・簡単なデータインポートと柔軟な運行指示
所在地千葉県市川市八幡3丁目4−8 田中ビル 4F
価格・料金プラン月額50,000円から利用可能

(3)TUMIX配車計画

引用:株式会社TUMIX

TUMIX配車計画は、鈴与グループの株式会社TUMIXが提供する中小運送会社向けのクラウド型統合管理システムです。

貨物の受注から配車、運行管理、請求・支払処理まで、運送業務の全プロセスを一元管理できるプラットフォームとして設計されています。

同システムでは、受注情報や配車履歴などがデータベースに自動保存され、必要に応じてすぐに検索・抽出できるため、業務効率が飛躍的に向上します。

また、個別のIDとパスワードでデータを管理できるため、情報漏洩のリスクも最小限に抑えられるでしょう。

さらに、オプションで搭載されるドライバー専用アプリを活用すれば、デジタルタコグラフに匹敵する運行記録の管理や、リアルタイムでの車両位置把握が可能になります。

主な特徴・マウス操作で簡単に配車計画を作成できる
・リアルタイムな進捗共有
・クラウドDBによる履歴管理と検索機能 
所在地静岡県静岡市葵区栄町1-3 鈴与静岡ビル 4階
価格・料金プラン月額16,800円~乗務員向けスマホアプリ月額700円×台数分(※最低料金7,000 円)

(4)LogiSTAR配車管理簿

引用:株式会社パスコ

LogiSTAR配車管理簿は、株式会社パスコが提供する先進的な配車管理システムです。

長年にわたるカーナビゲーションの開発で蓄積された空間情報技術を基盤に構築されており、幹線輸送から店舗配送、ラストワンマイルまで、さまざまな物流形態に対応します。

同システムでは右折経路の回避や左側停車、Uターンの制限など、実際の配送現場にあった制約条件の設定が可能です。

また、VICS情報を活用した渋滞予測機能を搭載しており、時間帯や曜日ごとの交通状況を考慮した配送計画を作成できます。

作成された配車計画は、スケジュール表示や地図表示など、用途に応じたさまざまな形式で確認できます。

さらに、ExcelやCSV形式でのデータ出力にも対応しており、配車表や配送指示書の作成も簡単に行えるでしょう。

主な特徴・配車条件の詳細設定
・VICS情報を活用した地域性や時間帯の考慮
・納品要件の自動反映
所在地所在地東京都目黒区東山1-1-2 東山ビル
価格・料金プランお問い合わせからご確認ください

(5)ODIN 配送計画

引用:株式会社オンラインコンサルタント

ODIN配送計画は、BtoBに特化した高性能配車システムです。

独自開発された革新的アルゴリズムにより、複雑な配送計画を驚異的なスピードで最適化します。

たとえば、36か所の配送先を含むルート計画では、わずか89秒で最適化された配送プランを生成可能です。

また、同システムでは単純なルート最適化にとどまらず、配送時間指定の対応や複数ドライバー間での業務量均等化、定期便ルートの自動生成などの高度な配送計画機能を提供します。

同じシリーズのODIN動態管理と連携すれば、スマートフォンアプリを通じて車両のリアルタイム位置情報を把握できるため、状況変化に応じた配送計画の調整も可能です。

主な特徴・誰でも簡単に最適な配送ルートを作成
・配車表のリアルタイム同時編集と進捗管理
・積載量計算・定期ルート作成・運行指示書作成の自動化
所在地神奈川県横浜市西区北幸2丁目10-39 日総第5ビル 9F
価格・料金プラン月額費用 2,400円/1ドライバー 
初期費用 19万千円管理画面利用料 無料解約はいつでも可能

(6)配達NAVITIME

引用:株式会社ナビタイムジャパン

配達NAVITIMEは、地図・経路探索サービスを提供する株式会社ナビタイムジャパンが開発した、配送ドライバー向けの専用ナビゲーションアプリです。

長年培った経路探索技術を応用しており、複雑な時間指定にも対応した最適配送ルートをワンタッチで自動生成します。

同システムはゼンリン住宅地図と連携しており、建物名や入口位置を事前に確認することで、誤配や無駄な探索時間を削減可能です。

また、Web版とモバイルアプリの連携機能により、事務所では大画面で詳細な配送計画が作成できて、現場ではスマートフォンで効率的にナビゲーションを受けられます。

さらに、リアルタイムでの交通情報や駐車禁止エリアの表示、荷さばき場情報といった機能も充実しており、日々の配送業務を多方面からサポートします。

主な特徴・効率的な配達ルート作成と車両に応じたナビゲーション
・ゼンリン住宅地図と表札
・テナント情報の活用・配達先登録・管理とMy宅配マップ作成機能
所在地東京都港区南青山3丁目8-38 クローバー南青山 1F
価格・料金プランお問い合わせください

(7)Biz partner for LOGI SUPPO

引用:株式会社アークライン

Biz partner for LOGI SUPPOは、株式会社アークラインが提供するベテランのノウハウを凝縮した配送管理システムです。

車両における高さの制限や納入先ごとに異なる搬入条件など、配送現場特有の細かな制約を考慮した配送計画を作成できます。

同システムでは各車両の積載状況がゲージで表示されることによって、残りの積載可能量が一目で把握できます。

また、Googleマップとの連携による配送ルート表示や、ドラッグ&ドロップによる配送先の割り当てなど、直感的な操作で配送ルートの作成を支援してくれるでしょう。

さらに、同社が提供するBiz partnerシリーズの販売管理システムと連携することで、配送先データの自動取り込みが可能です。

主な特徴・最適配送ルートの自動計算・配車表のリアルタイム編集・共有・運行指示書・配送指示書の自動作成と配信
所在地東京都豊島区池袋2丁目23-24
価格・料金プランお問い合わせください

(8)Loogia

引用:株式会社オプティマインド

株式会社オプティマインドが開発したLoogiaは、配車最適化システムです。同システムの強みは、実際の走行データから収集された膨大なデータを活用した高精度な経路予測能力にあります。

「計画と実態の乖離」という従来システムの弱点を克服することで、現場で信頼される精度の高い配送計画を提供してくれるでしょう。

また、国内トップレベルのメタヒューリスティクス技術を駆使することで、時間帯別の交通状況やUターン制限など、細部まで考慮された最適ルートを算出します。

高度な最適化により、必要車両数の削減や総走行時間の短縮につながり、人件費や車両コストの大幅削減に貢献します。

さらに、直感的なユーザーインターフェースにより、システムに疎い担当者でも簡単に操作可能です。

主な特徴・配車条件の詳細設定
・注文情報のデータ入力
・VICS統計情報を用いた高精度な配車計画の策定
所在地東京都目黒区下目黒1-7-1 パスコ目黒さくらビル
価格・料金プラン・パブリッククラウド版初期設定費用:30万円月額費用:4万8千円/1ライセンス・スタンドアロン版アプリケーション利用料:300万円月額費用:4万円/1ライセンス
・イントラ初期費用:500万円月額費用:5万円/1ライセンス

(9)AI-Stream QuickPlan

引用:富士電機ITソリューション株式会社

富士電機ITソリューション株式会社が提供するAI-Stream QuickPlanは、ラストワンマイルに特化した高性能ルート最適化システムです。

納品時間指定や訪問優先順位、車両指定、ドライバーの就業時間などを考慮しながら、最適な配送計画を作成します。

同システムの特徴は圧倒的な処理速度です。1,000件という大量の配送先データでも、わずか15秒で最適ルートを算出できます。

また、複数地域にまたがる広域配送でも一括で最適化計算が可能なため、エリアごとに個別計画を立てる必要もありません。

さらに、ドライバーはスマートフォンアプリを通じて自身の配送ルートやスケジュールをいつでも確認できます。管理者側では車両の現在位置や配送進捗状況をリアルタイムで地図上に表示してくれるため、状況に応じた柔軟な配送管理が可能です。

主な特徴・エネルギーマネジメントによる物流拠点の効率化
・監視制御システムによる車両・配送状況のリアルタイム管理
・駆動制御機器を用いた自動搬送設備(AGV・コンベアライン等)の最適運用
所在地東京都千代田区外神田6-15-12
価格・料金プランお問い合わせください

(10)wise systems

引用:三菱ふそうトラック・バス株式会社

三菱ふそうトラック・バス株式会社が日本市場に展開しているwise systemsは、先進的な配送計画システムです。

アメリカを中心に、卸売業や製造業といった複数の業種で導入された実績を持っています。

配送先情報や納品時間指定、貨物の重量・容積といった基本情報から、ドライバーの勤務体系や車両特性までを総合的に分析することで、最適なルートを自動生成してくれます。

処理能力も優れており、最大300台の車両と2,500件もの配送先を一度に計算することが可能です。

さらに、過去の配送実績データを継続的に学習することで、予測精度に磨きをかけていきます。

主な特徴・トラックコネクトによるリアルタイム車両管理
・FUSO eモビリティソリューションズによるEV運用支援
・WISE Systemsによる配送最適化ソリューション
所在地神奈川県川崎市中原区大倉町10番地
価格・料金プランお問い合わせください

(11)GuRutto

引用:株式会社ジオインフォシステム

株式会社ジオインフォシステムのGuRuttoは直感的な操作性が魅力のルート最適化システムで、その名前の通り、複数地点を「ぐるっと」一筆書きでつなぐように巡回ルートを作成できます。

基本機能は無料で利用可能であり、無料版の行き先設定は6か所までという制限があります。

より多くの配送先を扱う場合は、ライト・スタンダード・プロといった段階的な有料プランから選択可能です。

さらに、シリーズ製品のGeoRouterと連携することで機能を拡張すれば、時間指定配送や車両積載量・稼働時間の考慮、スマートフォンによるリアルタイムの動態管理まで行えます。

主な特徴・誰でも簡単にルート作成
・車両条件に応じたルート最適化
・アプリ連携による配達状況管理とコース共有
所在地富山県富山市千原崎1丁目7-17
価格・料金プランお問い合わせください

(12)ルートメーカー

引用:https://apps.apple.com/jp/app/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC-%E8%A4%87%E6%95%B0%E3%81%AE%E7%9B%AE%E7%9A%84%E5%9C%B0%E3%82%92%E9%80%9A%E3%82%8B%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E6%A4%9C%E7%B4%A2/id966111128

ルートメーカーは、シンプルながら実用的な経路探索アプリです。

無料プランでは、複数の目的地を経由する最適ルートを最大10か所まで登録でき、経由地を自由に並べ替えられるため、さまざまなルートパターンを比較検討できます。

また、ルート全体だけでなく、各地点間の所要時間や距離も詳細に表示されるため、配送計画のシミュレーションツールとしても活用できます。

月額わずか300円の有料プランにアップグレードすれば、経由地数の制限がなくなり、他のユーザーとルート情報を共有する機能も利用可能です。

主な特徴・最適ルートを最大10か所まで登録できる
・経由地を自由に並べ替えられる
・各地点間の所要時間や距離も詳細に表示される
所在地非公開
価格・料金プランお問い合わせください

5.まとめ

AIによる配送ルート最適化は、物流業界が直面している労働人口の減少や長時間労働、2024年問題などの課題を解決する有効な手段として注目されています。

変化の激しい物流業界で競争優位性を保ち、持続可能な事業運営を実現するために、AIの力を最大限に活用しましょう。