GPS管理機能を備えるトラック向けの運行管理システムは効率的な運行に役立てることができ、業務効率化やコスト削減などに役立てられます。
本記事では、GPS管理機能を備えるトラック向けの運行管理システムのおすすめを紹介します。導入した場合のメリットや注意点なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1.トラック運行業務におけるGPS管理とは
GPSとは、Global Positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)の略称で、GPS用の人工衛星のネットワークを利用した衛星測位システムを指します。
ここでは、GPS管理の機能や重要性について解説します。
(1)トラックにおけるGPS管理の機能
GPS管理機能を備えるトラック向けの運行管理システムは、運行管理を支援するために以下のようなさまざまな機能が搭載されています。
リアルタイム位置情報の追跡 | 各トラックの現在地をリアルタイムで確認 |
---|---|
ルート最適化 | 運行データなどをもとに適切なルートを提案 |
運転挙動のモニタリング | 運転速度などのモニタリング |
運行履歴の保存と分析 | 過去の運行データを保存・分析 |
システムの種類によっては、その他にも運転日報の自動作成やドライバーとの通信機能などへの対応も可能です。
トラックの運行管理がより正確で効率的に行えるため、企業の業務改善に役立てることができます。
(2)トラック運行業務におけるGPS管理の重要性
トラック向け運行管理システムによる車両のGPS管理は、運行の効率化とコスト削減、安全管理の強化といった面で、重要性の高いツールです。
リアルタイムで車両位置情報や運行状況をを確認することで、以下のように、渋滞回避や顧客対応の負担軽減などをはじめとする多くの効果が期待できます。
GPS管理によって、日常の運行管理から事故などの緊急時にも活用が可能です。
例えば運行ルートの最適化によって配車担当者の業務負担が軽減されると、社内のリソースをより効果的に活用できるようになり、生産性の向上を図ることができます。
また、トラックの位置を正確に把握できれば、事故が生じた場合にも迅速な対応が可能となり、迅速な救援活動や事故処理につながるでしょう。
GPS管理システムは、日常での業務から緊急時まで幅広く役立ちます。
2.トラック運行業務におけるGPS管理のメリットと注意点
トラック運行業務をGPS管理すると長時間労働の改善や事故リスクの軽減といったメリットがある一方で、利用する際には運用時のコストやメンテナンスの負担などに注意が必要です。
ここでは、GPS管理のメリットと注意点について解説します。
(1)メリット
トラック運行業務におけるGPS管理のメリットを解説します。
①コストカットにつながる
トラック向け運行管理システムで運行管理を行えば、燃料費や人件費のコストカットにつながります。
位置情報のリアルタイムでの把握により、土地勘のない場所への運行だとしても最適な運行ルートを指示しやすくなるためです。
また、柔軟な指示ができることで、突発的な交通渋滞も回避しやすくなります。
最適なルートでの配送が可能となり、余分な燃料を消費せず、ドライバーへの負担を軽減することが可能です。経費の節約や、長時間労働の抑制につながるでしょう。
②安全運転に対する意識向上
トラック向け運行管理システムは、ドライバーの安全運転に対する意識向上に役立てられます。
各ドライバーの急発進、急ブレーキ、速度などの運転データを取得し蓄積できるため、運転の癖も考慮した指導を行えます。
その他にも、速度超過や長時間の連続運転など、危険な運転状況をリアルタイムでアラートする機能でドライバーに即座に注意を促すことも可能です。
トラック向け運行管理システムは、長期目線の安全意識向上と即時性の高いリスク回避の両方に役立ちます。
③急な予定変更に対応しやすくなる
GPSを活用した運行管理であれば、急な予定変更にも対応しやすくなります。
急な集荷や配送の指示があった際にも近くのトラックがすぐに対応でき、機会損失を予防可能です。
また、ドライバーに新しい指示をリアルタイムで送信できるため、電話やメールでのやり取りと比べ情報伝達のスピードと正確さが向上します。
④車両メンテナンスを計画的に実施しやすい
GPS管理が備わった運行管理システムを導入することで、計画的な車両メンテナンスが容易になります。
メンテナンス時期や車両トラブルの発生しやすい時期を、車両や走行距離などのデータから逆算することで効率化できます。
運行管理システムにより効率化できるメンテナンスは、たとえば以下のようなものがあります。
- オイル交換やタイヤ交換などの定期メンテナンス
- 点検や整備時期などの法定点検
- 燃料消費などをもとにした予防的なメンテナンス
運行管理システムを活用することで法定点検の正確な把握だけでなく、データから予測して予防的にメンテナンスを行うこともでき、車両の長寿命化による経費削減や突発的な故障による運行停止を防ぎ、業務の安定化に寄与します。
⑤災害時にもドライバーの安否確認が可能
GPS管理により運行車両の位置情報を得られるため、災害時におけるドライバーの安否確認に役立てられます。
通信機能が搭載された運行管理システムなら緊急時の連絡にも活用でき、運行管理者が安全確保の指示をだすことやドライバーが自らの無事をシステムを通じて報告することも可能です。
ドライバーの状況を迅速に把握できるため、安全確保や運行スケジュールの調整を迅速に行うことが可能です。
(2)注意点
以下でトラック運行業務におけるGPS管理の注意点を解説します。
①ドライバーに抵抗感を与える場合がある
運行管理システムの内容によっては、ドライバーがプライバシーへの懸念や過剰な監視を感じ、抵抗感を与える可能性があるため注意が必要です。
目的やメリットをしっかりと説明し、ドライバーが安心して利用できるようなサポート体制を整えることが重要です。
位置情報の把握について法的な説明をする際には、以下の参考動画の内容をお役立てください。
②導入費用がかかる
システムを導入するかどうかの判断には、費用対効果に関する検討が必要です。
初期費用やランニングコスト以上に、業務効率化やコスト削減などの効果を享受できるのかを比較検討する必要があります。
③GPS機器は継続的なメンテナンスが必要
GPS機器の設置後は、以下のような定期的な機器点検やソフトウェアのアップデートが必要です。
充電不良や故障、不具合などによってGPS機器が使えなければ、管理者が運行車両を追跡できず、運行業務に支障をきたすため注意しましょう。
点検 | 詳細 | 点検頻度の目安 |
---|---|---|
定期点検 | 機器の正常な動作や接続状態を確認する | 3~6か月に1回程度 |
バッテリーの点検・交換 | 車載機のバッテリーを確認する | 1~2年に1回 |
通信状態の確認 | 通信状況を確認する | 毎月1回程度 |
また、システムによっては定期的なアップデートが必要になるケースもあります。アップデートが提供されたら、すみやかに行いましょう。
トラック運行業務のGPS管理システムのメリットや注意点については、以下の動画も参考にしてください。
3.トラック向け運行管理システムの種類
トラック向けの運行管理システムは大きく分けて、車載器タイプとアプリタイプの2種類があります。
以下で、それぞれについて解説します。
(1)車載器タイプの概要と料金
①車載器タイプとは
車載器タイプとは、カーナビなどの車載器にGPS機能を搭載し、無線通信を利用して位置情報を取得するタイプです。車載器タイプの主な種類と特徴は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
カーナビ | ・カーナビにGPS機能を搭載・取り付けに専門的な技術が必要な場合がある |
ドライブレコーダー | ・ドライブレコーダーにGPS機能を搭載した機種・位置情報以外にも映像としてデータを残せることがメリット |
デジタルタコグラフ | ・走行距離や走行時間、速度も記録 |
シガーソケット式 | ・シガーソケットに差し込んで使用する機種・シガーソケットのない車両もあるため、使用前には確認が必要 |
導入時には、本体価格やランニングコストも併せて検証することが大切です。
②車載器タイプ
GPS車載器タイプの初期費用と月額費用は以下の通りです。
初期費用 | 車載器購入費用 | 種類や機能による 例)ドライブレコーダータイプ:1万円~ デジタルタコグラフタイプ:5万円~ |
---|---|---|
導入システムによる | ||
月額費用 | システム設定費用 | 月額3,000円〜1万円程度 |
レンタルプランが提供されているシステムもあり、その場合には車載器をレンタルして利用開始できます。
ただしレンタルプランは車載器を購入する場合と比較すると、月額費用が割高です。
(2)アプリタイプの概要と料金
①アプリタイプとは
アプリをインストールするだけで利用できるため、車載器の高入費用や設置の手間を抑えながら運行管理を開始できます。
導入時のコストが気になる場合には、GPSアプリタイプの運行管理システムがおすすめです。
②アプリタイプの料金
アプリタイプの初期費用と月額費用は、以下の通りです。
初期費用 | システム設定費用(導入するシステムによる) |
---|---|
月額費用 | 月額3,000円〜1万円程度 |
アプリタイプの運行管理システムでは車載器を搭載せずに利用を開始できるため、原則車載器の購入費用がかかりません。
(3)トラック向け運行管理システムの種類ごとの料金
以下で、初期費用と月額費用に関する詳細について解説します。
①初期費用
初期費用とは、主に車載器の購入費用やシステムの設定費用です。
車載器の購入費用は種類や機能によって価格が変動し、ドライブレコーダータイプのほうが購入時の費用が安価な傾向にあります。
トラック向けの運行管理システム初期費用の内訳
- 車載器の購入費用 ※車載器タイプの場合のみ
- システムの設定費用
車載器の種類ごとの購入費用の相場は、以下のとおりです。
車載機の種類 | 購入費用相場 |
---|---|
ドライブレコーダータイプ | 1万円~ |
デジタルタコグラフタイプ | 5万円~ |
システムによってはレンタルプランが提供されており、その場合には車載器タイプであっても車載器を購入せずに利用を開始できます。ただしレンタルプランは車載器を購入する場合と比較すると、月額費用が割高になります。
また、アプリタイプの運行管理システムを利用する場合には車載器を搭載せずに利用を開始できるため、原則車載器の購入費用がかかりません。
②月額費用
月額費用とは、システムを利用するために毎月支払う料金であり、いずれのタイプも1台あたり月額3,000円〜1万円程度が一般的な価格帯です。
ランニングコストにあたるため、費用対効果を高めるためには複数のシステムを比較し、自社の課題にあったサービスを選ぶことが重要となります。
4.トラック向け運行管理システムのおすすめ16選
(1)物流基幹システム AIR
物流基幹システム AIRは、五十鈴グループが提供しているクラウド型物流システムです。物流に特化しており、受注から配車計画、時間管理、請求書の発行までをワンストップで行えるので配送業務を強力に効率化できます。
多機能でありながらも直感的な操作にこだわっていることが特徴です。
以下では、AIRの主な操作画面を紹介します。
メインメニュー | ・配送量やドライバーの状態をリアルタイムで監視 ・直感的に操作しやすいデザイン性 |
配送依頼登録 | ・登録業務の効率化 ・データアップロードによる登録も可能 |
配車計画 | ・配車後、地図で経路を確認可能 ・携帯アプリと連動し、配送進捗の確認ができる |
運転日報入力 | ・日報管理・入力の効率化 ・ドライバー用アプリの使用で運行情報が連携される |
請求 | ・輸送金額を荷主・明細単位ごとに確認できる ・確定後はExcel・PDFで請求書を出力可能 |
ドライバーのスマホにアプリをインストールしてシステムと連携することで、ドライバーの拘束規制の管理や運行日報作成の負担軽減にも有効です。
物流基幹システム AIRで得たリアルタイムおよび蓄積データを活用すれば、従業員の労務管理などの管理業務を効率化できます。
多様な機能を備えながらも使いやすさに配慮されたAIRなら、運行管理から日報作成などの日常業務まで強固に業務効率化をサポートすることが可能です。
主要機能 | ・受注アップロード ・明細内容を記憶 ・配送量の可視化 ・自動配車 ・デポ配送 ・庸車依頼 ・労務管理 ・勤怠管理 ・運転日報入力 ・運賃計算 ・請求書出力 |
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GPS管理の種類 | モバイルアプリ |
料金 | こちらからお問い合わせできます |
(2)Cariot
Cariot(キャリオット)は、シガーソケットとUSB給電のどちらにも対応したGPSロガーとドライブレコーダーの2種類の車載デバイスの他に、モバイルアプリも選択できます。
モバイルアプリは、運転するだけで走行の軌跡や走行時間、走行距離、訪問記録などを自動で記録できる機能があり、活動ステータスを手動で登録することも可能です。
主要機能 | 車両予約・配送計画到着遅延の検知到着・出発の通知運転日報など |
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GPS管理の種類 | 車載デバイス(シガーソケット給電タイプ、ドライブレコーダー)モバイルアプリ |
料金 | 要お問い合わせ |
(3)トラッカーズマネージャー
トラッカーズマネージャーはクラウド型の運送業務支援システムであり、監査対応プランと運行管理プランの料金プランがあります。
監査対応プランは、運行業務に関するさまざまな情報をクラウド上で一元管理できるため、車両管理の効率化が図れます。
一方で運行管理プランは、案件管理や配車、勤怠管理、請求書発行、運行日報の作成まで対応しており、はじめてGPS管理システムを導入してデジタル化される方におすすめです。
主要機能 | 車両管理ドライバー管理(運転者台帳、各種アラート)事故管理請求書管理(請求書発行、売上集計(荷主・ドライバー毎)配車表勤怠管理専任サポートあり |
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GPS管理の種類 | モバイルアプリ |
料金 | 監査対応プラン:月額10,000円~運行管理プラン:月額15,000円~ |
(4)LINKEETH
LINKEETH(リンキース)は、AI搭載通信型ドライブレコーダーを活用した車両管理サービスを提供しています。AIやセンサーによって危険運転を検知してドライバーに警告し、事故を未然に防ぎます。
モバイルアプリを活用すれば、走行データや運転診断結果の確認の他に、ドライバーの日常業務を簡素化できる日報作成にも対応できます。
主要機能 | 安全運転評価リアルタイム位置、走行履歴など |
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GPS管理の種類 | ドライブレコーダーモバイルアプリ |
料金 | Safetyプラン:月額1,980円/台~Locationプラン:月額1,980円/台~セットプラン:月額3,080円/台~ |
(5)KIBACO
KIBACO(キバコ)はクラウド型の車両管理システムであり、管理者機能は無料で利用可能です。車検や保険の満期情報やメンテナンスの契約情報、事故発生や業務完了の通知機能が備わっています。
また、過去に発生した事故状況や保険金の支払額などもデータベースで確認できる上に、保険契約の一元管理も可能です。
主要機能 | 車両データの一括管理ダッシュボード優良割引率管理他者比較保険証券フォルダ事故情報管理点呼機能(運転手オプション)モバイル対応(運転手オプション)交通安全1分間ラーニング機能(運転手オプション) |
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GPS管理の種類 | モバイルアプリ |
料金 | 管理者機能:無料オプション料金:月額550円(税込、1アカウントあたり) |
(6)KITARO
KITARO(キタロー)は、インターネットを活用したクラウド型のデジタコです。
運行車両にデジタコを設置するだけで、リアルタイムの運行管理が可能であり、Googleマップを利用した位置情報や走行履歴を取得できます。
デジタコはインターネットにつながっているため、事務所でパソコンを見れば当日の運行状況が確認できるため、ドライバーの日報作成も効率化できます。
主要機能 | 位置情報、走行距離の把握運行日報の作成安全評価、エコドライブ評価アプリと連動して業務内容を確認定期点検など |
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GPS管理の種類 | デジタコモバイルアプリ |
料金 | 本体価格:93,500円/台(税別、取付費用は別途必要)サービス利用料:月額3,080円/台(税別、通信費込み) |
(7)TCloud for SCM
TCloud for SCM(ティークラウド・フォー・エスシーエム)は、スマホを用いたクラウド型動態管理・配送管理システムです。アプリをインストールするだけですぐに利用できます。
動態管理や作業実績管理、配送予実管理、リアルタイムの交通情報などを1台のモバイル端末で管理できるため、配送業務の効率化に役立ちます。
主要機能 | 配送状況の可視化、商品温度管理・モニタリングメッセージの送受信機能など |
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GPS管理の種類 | モバイルアプリ |
料金 | 要お問い合わせ |
(8)ODIN動態管理
ODIN(オーディーン)動態管理は、モバイルアプリのGPSを利用した「配送業者向けの動態管理システム」です。
リアルタイムで複数のドライバーや車両の位置情報を把握することで、重複している配送ルートや荷受元が近くにいるドライバーに最適なルートを指示できます。
乗務時間や納品時間、納品待機時間などがデータとして確認できるため、作業効率の改善に役立ちます。
主要機能 | スマホの位置情報記録、自動日報作成など |
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GPS管理の種類 | モバイルアプリ |
料金 | 月額1,200円/台(税込)~2024年11月1日利用分から月額1,500円/台(税込)に価格変更 |
(9)AORINO Biz
AORINO Biz(アオリノ・ビズ)は、法人向けに特化したドライブレコーダータイプの運行管理システムであり、クラウド経由で管理者とシステムを連動させてGPS管理を行います。
あんしん運転通信簿機能があり、1回の走行ごとに走行時の安全性をA~Dの4段階で評価・分析を自動で行えるので安全運転教育に役立ちます。
主要機能 | 緊急時110番通報、危険運転アラートなど |
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GPS管理の種類 | ドライブレコーダー |
料金 | フロントカメラ:月額1,650円/台(税込)フロントカメラ+リアカメラ:月額1,980円/台(税込)【法人限定】フロントカメラ+ドライバーモニタリングカメラ:1,980円/台(税込)その他オプション:月額150円~1,000円/台(税込)※オプション内容により価格は異なる |
(10)Loogia
Loogiaは、自動配車クラウドシステムです。
自社開発のアルゴリズムを駆使し、日本全国の車両の実走行データを解析することで高精度な配車を実現しています。最適な配送ルートを導き出すことにより、配送コースの削減や稼働時間の圧縮にも役立ちます。
主要機能 | Uターン等の走行条件道路混雑や交通規制を考慮したルート作成など |
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GPS管理の種類 | モバイルアプリ |
料金 | 初期費用:15万円(税別) 月額費用:20万円(税別)~ ※月額費用は、物流規模に応じて個別見積となります |
(11)DRIVE CHART
DRIVE CHART(ドライブチャート)は、AIを搭載したドライブレコーダーです。AIドラレコが脇見運転や車間距離不足、急加速、急減速、急ハンドルなど、ヒヤリハットの現認をいち早く検知し、ドライバーに警告します。
さらにドライバー毎に運転のクセを表示できる機能があり、危険運転の動画だけをピックアップして確認できます。
主要機能 | 遠隔動画取得機能、走行軌跡表示など |
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GPS管理の種類 | ドライブレコーダー |
料金 | 要お問い合わせ |
(12)ビークルアシスト
ビークルアシストは、通信型ドライブレコーダーを用いたクラウド型運行管理サービスです。事故防止や安全運転の促進、車両管理業務の効率化にも役立ちます。
あおり運転やドライバーの居眠り運転、急加速、急減速、急ハンドル、速度超過などをドライバーに警告します。そのため、普段の安全運転に注意して運行できるので管理者による安心運転教育の負担も軽減できます。
主要機能 | 危険挙動の可視化、危険運転への警告など |
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GPS管理の種類 | ドライブレコーダー |
料金 | 端末購入プラン:月額980円/台~(税別、通信料込み)端末レンタルプラン:要お問い合わせ(10台から導入可能)端末購入費用:要お問い合わせ |
(13)モバロケ
モバロケは、iMESH製品(携帯通信網やWi-Fiなどのデータ通信を利用したIP無線システム)用に開発された動態管理システムです。
デバイスの設置も必要なく、パソコンやスマホ、タブレットなどにアプリをインストールするだけで高精度な位置情報の取得やデータ管理ができます。
主要機能 | 履歴表示特定端末の追跡、地図プロットメッセージなど |
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GPS管理の種類 | モバイルアプリ |
料金 | 要お問い合わせ |
(14)ビジネスナビタイム動態管理ソリューション
ビジネスナビタイム動態管理ソリューションは、移動の最適化に特化したクラウド型動態管理システムです。
交通情報を考慮したナビゲーションシステムを駆使することで、効率的な運行ルートを選択できます。ベテランルート機能を使えば、ベテランドライバーの走行ルートを学習したAIが他のドライバーに情報を共有し、作業効率の平準化に役立ちます。
主要機能 | 動態管理、交通情報表示など |
---|---|
GPS管理の種類 | カーナビタイプ |
料金 | 要お問い合わせ |
(15)SmartDrive Fleet
SmartDrive Fleet(スマートドライブ・フリート)は、モバイルアプリを活用したクラウド型車両管理システムです。
ドライバーの作業状況を把握する業務ステータス機能や各車両の稼働状況を把握することで、運行業務の効率化が図れます。
主要機能 | アルコールチェック、走行履歴・運転診断など |
---|---|
GPS管理の種類 | モバイルアプリ |
料金 | 要お問い合わせ |
(16)ロジこんぱす
ロジこんぱすは、タッチパネル式多機能デジタルタコグラフ型のGPS車両管理システムです。7インチ大画面のタッチパネルを用いることで誰でも容易に操作できる設計になっています。
動態管理や車両状況をリアルタイムで把握ができる上に、ドライバーの安全運転をサポートするアラート機能で警告します。
主要機能 | 動態管理、運行日報自動作成など |
---|---|
GPS管理の種類 | デジタルタコグラフ |
料金 | 要お問い合わせ |
5.トラック向けGPS管理システムの選定ポイント
トラック運行業務をGPS管理する際には、自社に合った運行管理システムを選択する必要があります。
ここでは、トラック向けGPS管理システムの選定ポイントを紹介します。
(1)機能性とカスタマイズ性
機能性とカスタマイズ性を重視して運行管理システムを選ぶことで、自社に最適で長期目線でも利用しやすいGPS管理システムを見つけることが可能です。
機能性とカスタマイズ性は、以下の内容を重視して運行管理システムを選ぶ必要があります。
機能 | 判断基準 |
---|---|
カスタマイズの柔軟性 | 状況に合わせて、システムをカスタマイズできるかどうか |
拡張性の有無 | 企業の成長や車両台数の増加に対応できるかどうか |
操作性 | ドライバーや管理者が直感的に操作できるかどうか |
例えば、物流構造の変化に対応できない運行管理システムを導入した場合、将来的に再選定の必要が生じる可能性があります。また、操作性が悪いシステムであれば、業務の足を引っ張ってしまう可能性もあります。
事業の将来性などに対応するためにも、機能性とカスタマイズ性を重視した運行管理システムを選ぶことが重要です。
(2)機器のサイズ
車載機タイプでトラック運行業務をGPS管理する場合には、取付機器のサイズも選定ポイントとなります。
例えば、小型の機器はスペースの節約に優れますが、視認性が制限されることがあります。反対に大型の機器は見やすくはあるものの、設置場所に配慮が必要です。
自社の運行管理に必要な機能を満たしながら、最適なサイズの機器を選ぶことが重要です。
(3)セキュリティ対策
運行データには位置情報や運行状況などの企業の機密情報が含まれるため、適切なセキュリティ対策が求められます。
セキュリティについて検討する際に重視したいポイントは、以下のとおりです。
- 不正なアクセスや情報の漏洩に関する機能性
- アクセス制限の設定
- アップデートの頻度やサポート体制
- 不正侵入検知機能の有無
管理システムへのアクセス権限を細かく設定できる運行管理システムの場合、特定の情報にアクセスできる人を限定できます。
情報の不正利用や誤操作を防止し、内部からのセキュリティリスクを軽減することが可能です。
セキュリティ対策は、企業の信頼性維持にもつながる重要な要素です。
(4)費用対効果
費用対効果を重視してシステムを選定するには、導入による業務効率化の効果が初期費用やランニングコストに見合うかを慎重に判断することが重要です。
GPS管理システムによって運行管理が効率化されると、配送時間の短縮からの人件費削減や燃料消費の削減などの効果が期待できます。
運行管理システムにかかる経費と、導入によって得られる効果をよく比較し、メリットがもっとも大きいシステムを選びましょう。
6.まとめ
今回は、トラック運行業務におけるGPS管理について解説しました。運行管理におけるお悩みを改善する方法として、GPS管理システムの導入をおすすめします。