物流の運行管理システムは?比較ポイント、無料を含むおすすめ15選

物流会社におすすめの配送計画システム13選!比較、メリット

物流業界では2024年問題への対応や人手不足の深刻化により、配車計画をはじめとした物流業務の効率化が課題となっています。

本記事では、物流企業の業務効率化を実現する配送計画システムについて、おすすめのシステムや選び方、導入するメリットまで詳しく解説します。

目次

1.配送計画システムとは?

配送管理システムとは、配送に関するさまざまな業務を効率化するためのITシステムです。

配送ルートの最適化や車両の動態管理、コスト分析など、物流業務全般の改善を支援します。

ここでは、配送計画システムの概要を解説します。

(1)配送管理システムの機能

配送管理システムの機能には、配車計画機能や分析レポート機能などがあります。

機能内容

配車計画機能
配送ルートをAIやアルゴリズムで自動計算し、効率的な配車計画を立案
渋滞情報や配達時間指定を考慮したルートの自動作成

分析・レポート機能
配送データを分析し、コスト削減や効率改善のためのレポートを作成
配送時間、燃料使用量、稼働率などのパフォーマンスを評価

動態管理機能
トラックの現在位置や配送状況をリアルタイムで可視化
配達完了状況や予定遅延を即座に確認可能

労務管理機能
ドライバーの労働時間や休憩状況を記録し、過労や法令違反を防止
GPSと連携し、ドライバーの正確な労務データを把握

配送伝票発行機能
配送先情報、配達時間、荷物の種類や量をデータベースで一元管理
配送履歴や顧客情報の蓄積による業務効率向上

(2)配送管理システムのタイプ

配送管理システムは、AIを活用するタイプ・シミュレーション手法を用いたタイプ・動態管理を活用したタイプの3種類です。それぞれ以下の特徴があります。

配送管理システムのタイプ特徴
AIを活用するタイプAIが配送ルートや配車計画を自動で最適化
シミュレーション手法を用いたタイプ配送計画を事前にシミュレーションし、最適な配車スケジュールを作成
動態管理を活用したタイプトラックの位置や配送状況をリアルタイムで追跡する

以下で詳しく解説します。

①AIを活用するタイプ

AIを活用するタイプの特徴
  • 高度なアルゴリズムで配送ルートやスケジュールを自動的に最適化する
  • システムが自動で最適な配送ルートや配車計画を立案する
  • トラックの稼働効率や積載率を最大化により、燃料費や人件費を削減する

AIを活用するタイプでは、使用可能な車両の種類や台数、ドライバーの労働時間の上限をあらかじめシステムに登録しておくことで、最適化した配送計画をAIが自動で提案してくれます。

高度なアルゴリズムを用いて配送ルートを最適化し、手動では処理しきれないような複雑な条件下でも、最適な配送計画を自動で立案できます。

たとえば、交通渋滞や天候の変化など、リアルタイムの外部要因も考慮し、最適なルートやスケジュールを即座に算出できます。

②シミュレーション手法を用いたタイプ

シミュレーション手法は、柔軟性、分析力、長期的な計画対応力が特徴で、現場の条件に即した緻密な配送計画を必要とする場面で特に有効です。

シミュレーション手法を用いたタイプの特徴
  • 現場の実態に即した条件を細かく設定できる
  • 仮定条件を設定して効率性やコストの影響を試算できる
  • 複数のシナリオを比較することで、拠点配置や輸送コスト削減など長期的な戦略の立案にも活用できる

シミュレーションタイプは、管理者自身が主体となって条件を細かく設定し、シミュレーションを実行することで柔軟で正確な配送計画をサポートします。

具体的には、以下のような条件を設定することが可能です。

  • 配送車両の台数と車種
  • 積載量や荷物の特性
  • 納品時刻や配達時間指定
  • ドライバーの稼働時間や休憩時間
  • 荷物の積み降ろしにかかる作業時間

また、新しい配送エリアを追加した場合の効率性や、より大きな車両を導入した際のコスト効果など、条件変更に伴う効果も事前にシミュレーションできます。

シミュレーション手法を用いたタイプは、細部まで調整可能な配送計画を立案したい場合に特に有効なツールです。

③動態管理を活用したタイプ

動態管理型の特徴はリアルタイム性と柔軟性にあり、配送効率を向上させつつ、コスト削減や顧客満足度の向上に寄与します。

動態管理を活用したタイプの特徴
  • トラックやドライバーの現在位置、配送進捗状況をリアルタイムで確認
  • 遅延やトラブル発生時に、最適なルート変更やスケジュール調整を即時に実行
  • 配送計画と連携することで、計画段階から運行中の状況まで一元管理が可能

たとえば、渋滞や天候の急変といった予期せぬ状況が発生した場合でも、動態管理型システムを活用すれば、ルート変更やスケジュール調整など、柔軟かつ的確な対応が行えます。

予期せぬ状況が発生した場合にも遅延を最小限に抑え、配送の安定性を確保するだけでなく、顧客満足度の向上にもつながります。

動態管理を活用したタイプは業務効率の向上だけでなく、コスト削減や労働負担の軽減といったメリットももたらすため、物流業界において非常に有効なツールといえるでしょう。

2.配送計画システムによる業務効率化の必要性

配送計画システムによる業務効率化の必要性には、ニーズの変化や人手不足などの直接的な対処が困難な課題が関係しています。

ここでは、配送計画システムによる業務効率化の必要性について解説します。

(1)労働法改正による残業時間削減

運送業界は、長時間労働不規則な労働環境が長年の課題とされてきました。

しかし、労働法の改正により、時間外労働が原則月45時間まで(臨時的特別な事情がある場合でも年間総合計960時間まで ※)と制限されることになり、これまでの労働環境を大幅に見直す必要が生じています。

運送業界では労働法改正による労働時間の規制強化に対応するため、配送計画システムの導入が必要不可欠となっています。配送計画システムが残業時間の削減に役立てられる理由は、以下のとおりです。

効率化によるリソースの有効活用無駄な走行や待機時間を削減し、ドライバーの稼働時間を大幅に削減できる
労働時間のリアルタイム管理ドライバーの労働時間をリアルタイムで追跡し、時間外労働が発生しないように調整する
柔軟な対応渋滞や天候の変化による配送遅延が発生しても、リアルタイム動態管理機能により迅速なルート変更やスケジュール調整ができる

※参考:トラック運転者の改善基準告示|厚生労働省

(2)ECサイトユーザーの増加

参考:令和5年度 宅配便等取扱個数の調査及び集計方法

上記のグラフは、トラックによる宅配便取扱個数の推移を示しています。宅配便の取扱個数は右肩上がりで増加しており、その背景にはコロナ禍をきっかけとした消費行動の変化が挙げられます。

近年、ECサイト利用者が増加し、ネットショッピングが消費行動の中心となっています。外出を控える傾向が強まった時期以降も、宅配便の需要は高水準を維持しており、今後もさらなる増加が見込まれます。

ECの需要増加に伴い、配送業務にはこれまで以上に迅速性と効率性が求められていますが、従来の手作業や属人的な配車管理では急増する需要に対応するのは難しく、無駄なコストや労働時間の増加を招く可能性があります。

こうした課題に対応するため、配送計画システムの導入が重要です。AIや自動化機能を用いた最適な配送計画の立案が可能となり、トラックの稼働率向上配送時間の短縮を実現できます。

(3)物流業界の人手不足

画像引用:http://pubtrplan.trpt.cst.nihon-u.ac.jp/member/graduate/outline/2019%20B4/%E5%A5%A5%E5%B7%9D%E8%B2%B4%E4%B9%9F.pdf

上記は、運輸交通計画研究室によるトラックドライバー需給予測です。

必要なドライバー人数を確保できていない状況にもかかわらず、過酷な労働環境待遇面の不満から、離職意向を示す人が後を絶たない現状があります。以下は、離職理由に対する基礎集計結果です。

画像引用:http://pubtrplan.trpt.cst.nihon-u.ac.jp/member/graduate/outline/2019%20B4/%E5%A5%A5%E5%B7%9D%E8%B2%B4%E4%B9%9F.pdf

仕事の不安定具合労働時間の長さ、そして給与への不満離職要因と深く結びついていることがデータから明らかになっています。

一方で、他業界でよく見られる「社風が合わない」という項目については、「当てはまる」が3%、「やや当てはまる」が11%と低い割合であり、物流業界では賃金や労働時間の問題が中心的な離職要因であることがわかります。

3.配送計画システムのおすすめ13選

(1)物流基幹システムAIR

引用:五十鈴株式会社

物流基幹システムAIRは、五十鈴株式会社が提供する統合型クラウドシステムで、物流業務のすべてを一元管理できるシステムです。

受注管理から配車計画、運転日報の作成、請求・仕入れ業務まで、物流に関わるすべての業務をカバーします。

網羅的な機能性を備えながらも、視認性に優れた操作画面を紹介します。


メインメニュー


・配送量やドライバーの状態をリアルタイムで監視
・直感的に操作しやすいデザイン性


配送依頼登録


・登録業務の効率化
・データアップロードによる登録も可能


配車計画

・配車後、地図で経路を確認可能
・携帯アプリと連動し、配送進捗の確認ができる


運転日報入力


・日報管理・入力の効率化
・ドライバー用アプリの使用で運行情報が連携される


請求


・輸送金額を荷主・明細単位ごとに確認できる
・確定後はExcel・PDFで請求書を出力可能

さらに、複数の営業所間でリアルタイムにデータを共有し、より広範な配送効率の向上を可能にします。

営業所をまたいだ配車状況の把握により、帰り便の活用や積み合わせ配送の調整が容易になり、物流全体のコスト削減とサプライチェーンの最適化を実現します。

主要機能・最適ルートを瞬時に算出する「自動配車機能」
・手間を省く「運転日報自動作成機能」
・リアルタイムで配送状況を把握する「車両動態管理」
提供形態クラウド
所在地〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル
料金こちらからお問い合わせできます

(2)Loogia

引用:Loogia

Loogiaは、AI搭載の配車・配送計画自動作成クラウドシステムです。

実務で必要となるあらゆる条件を加味した現実的な配送計画を自動で立案します。

従来、熟練した配車担当者の経験と勘に頼っていた複雑な配車業務を、データ入力だけで行えるます。

また、使いやすさを重視した直感的なインターフェースにより、配車の専門知識がなくても簡単に操作できる設計となっています。

主要機能制約条件を付け加えた配送計画・使いやすさを重視した画面・ドライバーアプリとの連携機能
提供形態クラウド
所在地〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-11-30 セントラルビル9F
料金こちらからお問い合わせできます

(3)LYNA 自動配車クラウド

引用:LYNA自動配車クラウド

LYNA自動配車クラウドはAIを使った配送計画システムです。

本システムでは配送オーダーを入力するだけで、必要な車両台数の算出から個々の配送ルートまで、AIが配送計画を立案します。

人件費や燃料費などのさまざまなコスト要素をモデル化し、複数の計画案の中から最も収益性の高い配送計画を導き出します。

結果として、経験や勘に頼ることなく、誰でも効率的な配車計画を作成できます。

また、経験豊富なスタッフによるサポート機能も充実しているので、システムにあまり慣れていないという人でも安心です。

主要機能最適化アルゴリズムを使った配送計画の立案・コストを比較した上で、最適な配送計画を導き出す・充実したサポート機能
提供形態クラウド
所在地〒272-0021 千葉県市川市八幡3-4-8 田中ビル4F
料金こちらからお問い合わせできます

(4)ブッキングブック

引用:株式会社ブッキングブック

ブッキングブックは運送業務に特化したクラウド型総合管理システムです。

配車業務の中核となるドライバーと車両のスケジュール管理を一元化し、効率的な配車計画の立案と確実な情報伝達が行えます。

直感的な画面設計により、未配車の車両状況が一目で把握できます。

画面が見やすいことにより、配車の取りこぼしや重複を防ぎ、車両の稼働率を最大限に高められます。

配車管理以外にも運送業務に不可欠な機能を幅広く搭載しています。

運賃の計算や検索、給与計算、各種伝票の発行など、運送業の日常業務をトータルでサポートする実用的な機能が充実しています。

主要機能直感的な操作性・積み降ろし場所を事前登録できる機能・月間売上明細機能
提供形態クラウド
所在地〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング 9FWeWork
料金・20台以下:月額40,000円
・21台〜30台:月額50,000円
・31台〜50台:月額60,000円 など

(5)簡易配車インタフェース

引用:簡易配車インタフェース

簡易配車インタフェースは、高速道路の利用条件や配送先からの時間指定といったさまざまな要件を考慮しながら、配送ルートを計算できる機能です。

配送ルートの表示方法として、簡易表示と詳細表示に加え、車両の配送可能範囲を視覚的に把握できるトリップポリゴンという多角形表示機能も搭載しています。

直感的な操作で配車の割り付けができ、車両ごとの稼働時間や走行距離を自動で算出する機能を備えているため、初心者からベテランまで人を選ばずに操作できるシステムです。

主要機能さまざまな要件を考慮した配送ルートを計算できる・豊富な配送ルートの表示機能・稼働時間や走行距離を自動算出
提供形態オンプレミス
所在地〒105-0004 東京都港区新橋3-7-4 赤レンガ通りビル2F
料金こちらからお問い合わせできます

(6)SmartDrive Fleet

引用:株式会社スマートドライブ

SmartDrive Fleetは専用のダッシュボードを通じて、PCやモバイル端末からリアルタイムで車両の位置情報や稼働状況を確認できます。

ハンドル操作や加減速などの運転挙動を総合的に分析し、危険な運転を検知した場合は即座に通知を送信することで、事故防止に貢献するでしょう。

直感的な操作が可能なインターフェースを採用していたり、定期的なアップデートにより、操作性の向上や機能の拡充を継続的に行っていたりと、使い勝手がいい点もメリットです。

主要機能安全運転支援機能・走行データの収集、集計が可能・定期的なアップデートによる機能の拡充
提供形態クラウド
所在地〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー12階(東京ミッドタウン日比谷)
料金こちらからお問い合わせできます

(7)LogiSTAR配車管理簿

引用:株式会社パスコ

LogiSTAR配車管理簿はカーナビゲーション開発で培った、空間情報技術を活かして開発された、革新的な配車管理システムです。

店舗配送から幹線輸送、ラストワンマイルまで、あらゆる物流業態に対応できる柔軟性を備えています。

企業ごとの細かな配車要件に対応できる高度なカスタマイズ性があります。

Uターンの可否や左側停車、右折時の制約など、実務に即した詳細な条件設定が可能です。

作成した配車計画は、スケジューラー形式や配車表、地図表示など用途に応じた形式で確認できます。

主要機能企業ごとに設定できるカスタマイズ・渋滞予測機能・Excel、CSV出力機能
提供形態クラウド
所在地〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-7-1 パスコ目黒さくらビル
料金こちらからお問い合わせできます

(8)ULTRAFIX/配送計画

引用:NECソリューションイノベータ株式会社

ULTRAFIX/配送計画は、熟練配車担当者の専門知識とノウハウを体系化し、独自の最適化アルゴリズムと組み合わせることで、高精度な配送計画を自動で立案できます。

地理的条件や時間指定、配送先での作業条件など、実務で必要となるさまざまな制約を総合的に考慮できます。

制約を加味しながら、実践的なシミュレーションにより最適な配送計画の提案が可能です。

また、直感的な操作性を重視した画面設計も特徴のひとつです。

配車パネルやガントチャート、一覧表示など複数の表示形式に対応し、ドラッグ&ドロップで簡単に調整できます。

主要機能さまざまな制約を考慮した配車計画機能・ドラッグ&ドロップによる簡易的な調整・地図との連携機能
提供形態オンプレミス/クラウド
所在地〒136-0082 東京都江東区新木場1-18-7
料金こちらからお問い合わせできます

(9)TRUSTAR

引用:株式会社東計電算

TRUSTARはGPSによる位置情報とドライバーアプリからの作業情報を組み合わせ、リアルタイムで配送状況を把握できます。

車両の現在位置や走行ルート、到着予定時刻をリアルタイムで地図上に表示できる上に、遅配や誤配といった問題も即座に検知するため、迅速な対応を可能にします。

独自のジオフェンス機能により、配送先エリアへの進入・退出を自動記録することが可能です。

ドライバーの手動操作が不要なため、安全運転に専念できるでしょう。

運転日報の自動作成や休憩時間の検知機能、スマートフォンの不適切な使用の検知など、実務に役立つ機能を幅広く搭載しています。

主要機能車両の位置情報や走行ルートを地図上で確認可能・ジオフェンス機能により、エリアへの進入・退出を自動記録・ながらスマホの検知機能
提供形態クラウド
所在地〒211-8550 神奈川県川崎市中原区市ノ坪150
料金こちらからお問い合わせできます

(10)TUMIX配車計画

引用:株式会社TUMIX

TUMIX配車計画は、株式会社TUMIX(鈴与グループ)が開発した、中小運送会社向けの統合型クラウドシステムです。

貨物の受注から配車計画、運行指示、請求・支払管理まで、運送業務全般をワンストップで効率化する実用的なソリューションを提供します。

システムの特徴として、受注情報を蓄積させることで、さまざまな用途に活用できる点が挙げられます。

登録した情報が専用のデータベースに蓄積されるため、検索や抽出をすぐに実行可能です。

主要機能配車計画だけでなく、運行指示や請求関連業務も一元化できる・企業ごとのデータベースにデータを蓄積できる・オプションの専用アプリで、デジタコと同等の運行管理が可能
提供形態クラウド
所在地〒420-0859静岡県静岡市葵区栄町1-3 鈴与静岡ビル4F
料金・配車計画:月額16,800円/配車係用ID・事務員用ID:月額3,000円/事務員ID・乗務員向けスマホアプリ(オプション):月額700円/乗務員

(11)配送計画システム「配送デス」

引用:住友電工システムソリューション株式会社

配送デスは、荷物の制約条件や車両の特性、配送先の要件など、多岐にわたる条件設定に対応し、大規模な配送計画も短時間で立案できます。

大規模な配送計画にも対応でき、500件の配送先と50台の車両を含む配送計画でも、わずか5〜10分で最適化計算が完了できます。

他にも、既存の配送計画を維持したまま追加の荷物を割り当てる「追い込み立案機能」や、特定地点(渋滞箇所・踏切・橋など)を避けたルート設定など、現場のニーズに応える実践的な機能を豊富に搭載しています。

主要機能多岐にわたる条件設定に対応した配送計画・追い込み立案機能・通行させたくない地点を避けたルート設定機能
提供形態パッケージ
所在地〒112-0014 東京都文京区関口1-43-5
料金こちらからお問い合わせできます

(12)ODIN リアルタイム配送システム

引用:株式会社オンラインコンサルタント

ODINリアルタイム配送システムは、動態管理と配送計画を統合した効率的な配送管理システムです。

100か所もの配送先を含む配送計画を自動作成できます。

定期配送ルートへの新規配送先の組み込みなど、柔軟な配送計画の立案にも対応可能です。

さらに、スマートフォンアプリと連携した動態管理機能では、配送先ごとの注意事項をドライバーとリアルタイムで共有でき、配送の進捗や遅延状況も随時確認できます。

急な配送先の追加にも、地図付きのメッセージ送信機能で迅速に対応できるでしょう。

主要機能配送計画を高速で作成可能・定期配送ルートへの新規配送先組み込み・スマホアプリと連携した動態管理機能
提供形態クラウド
所在地〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸2-10−39 日総第5ビル9F
料金月額2,800円/1ドライバー

(13)TCloud for SCM

TCloud for SCM
引用:都築電気株式会社

TCloud for SCMは、スマートフォンを活用した高精度な位置情報管理により、効率的に配送管理を行えます。

ドライバーの現在位置や走行状況をリアルタイムで把握できるだけでなく、独自の「到着予定予測機能」により、厳密な時間指定にも的確に対応できます。

予測機能により、管理者は遅延の可能性をいち早く察知し、ルート変更などの対応指示を迅速に行えるでしょう。

また、走行実績やルート情報、作業履歴などのデータを一元管理し、多角的な分析機能を提供します。

主要機能到着予測機能による詳細な運行管理・スマホを活用した位置情報管理・走行実績やルート情報を一元管理
提供形態クラウド
所在地〒105-8665東京都港区新橋6-19-15(東京美術倶楽部ビル)
料金こちらからお問い合わせできます

4.配送計画システムの選び方

ここからは、配送計画システムを選ぶ際のポイントとして、導入時のサポート内容や法令遵守に関する機能について解説します。

(1)導入時のサポート内容

システム導入時には、想定外のトラブルや操作上の問題が発生する可能性があるため、迅速かつ適切なサポートが欠かせません。また、システムを長期的に運用するためには、定期的なアップデート継続的なメンテナンスも必要です。

サポート体制において、確認したい内容は以下のとおりです。

導入時の操作説明初期段階での使い方や設定方法の説明があるかどうか
トラブル時の迅速な対応システム障害や操作不明点に対するサポート内容
定期的なシステムアップデート機能改善やセキュリティ強化のための更新対応の有無
継続的なメンテナンスサービスシステムの安定稼働を支える継続的な点検・サポート

システム選定時には機能面だけでなく、サポート内容を詳細に確認するようにしてみてください。

(2)法令遵守に関する機能

配送計画システムを選ぶ際には、労働時間管理や安全運転支援など、法令遵守に関わる機能の有無を重点的に確認する必要があります。

物流業界では、労働基準法の遵守安全運転の徹底が経営課題としてますます重視されています。これらを確実に実現するためには、システムによる適切な管理と支援が不可欠です。

法令遵守に関する主な機能は以下の通りです。

運転時間・休憩時間の記録・管理機能労働時間の正確な把握により、法令に準拠した労務管理を実現
安全運転スコアリング機能ドライバーの運転技能や安全性をデータで評価し、事故リスクを低減
警告通知・運行アラート機能過剰な労働時間や危険な運転挙動を自動で検出し、管理者へ即時通知

上記の機能を備えたシステムを導入することで、労働基準法の遵守と安全運転の支援を同時に実現し、コンプライアンスの徹底と事故リスクの低減が期待できます。

(3)データ分析の範囲

効果的な業務改善や経営判断を行うためには、配送業務に関するさまざまなデータを収集・分析し、わかりやすく可視化する必要があります。

しかし、システムごとに分析できるデータの種類可視化の方法が異なるため、自社のニーズに合った機能を選ぶことが重要です。

分析対象となる主なデータは、以下のとおりです。

配送状況進捗管理や遅延の発生有無を把握
運送費、燃料費などのコスト運送費、燃料費、人件費などのコストの詳細分析
配送遅延率遅延の傾向や原因を特定
顧客満足度配送品質向上のための評価データ

システムを選ぶ際には、自社にとって必要なデータ分析項目があり、分析データの使いやすさや可視化の分かりやすさを重点的に確認することが重要です。

(4)現場での使いやすさ

どれほど多機能なシステムでも、現場の従業員が使いこなせなければ業務効率の向上は見込めません。

特に初めてシステムを導入する企業では、使い方の習得に時間がかかるだけでなく、操作の複雑さが従業員のストレス要因になる可能性もあります。

現場での使いやすさを重視するポイントは、以下のとおりです。

  • 直感的な操作画面
  • 迷わず操作できる画面構成
  • 操作性の事前確認ができる

優れた操作性を持つシステムであれば、円滑な導入と運用が可能となり、業務の標準化や効率化、さらには残業問題の解消といった課題解決にもつながります。

5.配送計画システムを使用するメリット

配送システムを使用することで、配送計画業務の効率化属人化の解消などのメリットがあります。ここでは、配送計画システムを使用するメリットを解説します。

(1)配送計画業務の効率化

配送計画システムの導入により、複雑な配送計画作成を大幅に効率化し、配車担当者の業務負担を軽くするというメリットがあります。配送計画業務の効率化につながる効果は、以下のとおりです。

配送ルートの自動最適化システム上で簡単な設定を行うだけで、最適な配送ルートを瞬時に自動計算
情報共有の効率化配送計画をタブレットやスマートフォンに直接送信し、ドライバーとの情報共有がスムーズ
業務時間の削減と最適化配送計画作成に費やす時間を大幅に削減し、全体の生産性が向上する

配送計画システムの導入は、業務効率化と労働時間削減を同時に実現し、配車担当者の負担軽減と業務全体の最適化に大きく貢献します。

結果として、物流業務全体の生産性向上にもつながるでしょう。

(2)業務の属人化を解消

配送計画システムの導入は、業務の属人化を解消し、組織全体で効率的な業務運営を可能となります。業務の属人化を解消することで以下の効果が期待できます。

  • 誰でも最適な配送計画を作成できる
  • 組織全体で共有資産として活用できる
  • 特定の担当者への依存度が低減する

配送計画システムは、業務の標準化効率化を促進し、ベテラン担当者に依存しない安定的な業務運営を実現します。

(3)配送コスト削減

配送ルートを最適化することで、走行距離の短縮必要車両数の削減を実現できます。これまで手作業で行っていたコスト最適化のシミュレーションも、システムを活用すれば迅速かつ簡単に実行でき、効率的な配送計画の作成が可能となります。

主なコスト削減効果は、以下のとおりです。

燃料費の削減最適なルート設計により、無駄な走行を減らし、燃料消費を抑える
車両運用コストの削減効率的な配車計画により、必要車両数を削減し、車両運用コストを低減する
人件費(残業代)の削減業務効率化により、従業員の労働時間を短縮し、残業代を抑制する

配送計画システムの導入は、配送業務における無駄を排除し、燃料費や人件費などのあらゆるコスト削減に直結します。これにより、経営効率の向上と競争力の強化が期待できるでしょう。

(4)業務の可視化が可能

配送計画システムでトラックの稼働状況配送ルートをリアルタイムで確認できるため、業務全体の状況を正確に把握し、改善点を具体的に特定できます。

業務の可視化による効果は、以下の内容が挙げられます。

業務上の無駄の特定非効率な配送ルートや車両の稼働の偏り、不必要な待機時間などの明確化
関係者間での情報共有ドライバーや管理者間で情報を共有し、問題点や改善案を迅速に共有
業務改善と事業成長への活用可視化されたデータをもとに、効率的な業務改善や配送戦略の立案

配送計画システムを活用した業務の可視化は、現状把握にとどまらず、業務改善や事業成長の基盤を構築する重要な手段となります。

6.まとめ

配送計画システムの導入は、法令順守物流コストの増加など、物流業界が直面する課題への有効な解決策となります。

それぞれ会社の状況にあった配車計画システムを導入することで、配送業務の効率化を進めましょう。

目次